カテゴリ:せいなるくらし
友人の葬儀から、今帰ってきたところだ。
43歳の若さで、二人の子どもを残して、闘病の末に亡くなってしまった。 あまりの突然の訃報に、昨日はただ呆然としてしまった。 彼女のことは、昨年末の日記で少し触れている。 『ここには詳しく書けないが、友人が「闘病記」を出版した。 病を得たことで、彼女は自分だけの「神さま」に出会ったのだった。 一時期すごく近くにいたのに、絶望と死の淵をさまよっていた彼女の状態を私は知らなかった。 その彼女は今、彼女の「神さま」と二人の子どもたちと共に暮らしている。 良い本を、ありがとう。』 当時そんなふうに書き残している。 そう。私はてっきり、子どもたちとそして「神さま」とともに、元気で暮らしているものと思っていたのだった。 彼女が昨年本を出版したとき、私は3回読んで3回とも泣いてしまった。 胸に迫る、すばらしい本だったのだ。 すぐに彼女に感想のメールを送った。 「私はこの本を、『病におかされた不幸な女性の闘病記』ではなく、『病をきっかけにして神さまと出会うことのできた幸福な女性の物語』として読みました」 と。 このメールを彼女はとても喜んでくれて、 「私が伝えたいことが伝わったんだなって思った。すごくうれしい」 と返事をくれた。 今日のお葬式で会った出版社の方が、 「あなたのあのメールを彼女はほんとうに喜んでいて、イベントのスピーチで読み上げたことがあるのよ」 と教えてくれた。 なんだかとってもうれしかった。 彼女からいただいたものがたくさんある。 彼女が書いてくれた、神さまとの幸福な出会いのストーリー。 人生を恨むのではなく祝福することで生ききった、その姿勢。 絶望の淵でこそ、最上の恵みを受け取ることができるのだということ。 こんなにたくさんのものをいただいておいて、ちっともご恩返しができないまま、亡くなってしまった。 これから私はご恩返しをしよう。 残された彼女の子どもたちのために、私にできることをやっていこうと思う。 まずは地域の友人知人の出せる力を寄せ集めて、力まずにあせらずに、感謝の気持ちをお返ししていきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.24 16:31:14
コメント(0) | コメントを書く
[せいなるくらし] カテゴリの最新記事
|
|