カテゴリ:家族
2017年8月8日未明、母がこの世を旅立った。 突然の、ほんとうに突然のお別れだった。 出張で家をあけることが多い私や、子どもたちも帰りが遅く家族全員がそろうことが少なくなっていたなか、その日は家族全員がそろっていた。 急を知らせる電話を受けて救急搬送された病院にみんな集まり、少し早めに到着していて医師からあらかじめ病状の説明を受けていた私は、子どもたちに「最期のお別れだよ」と伝えた。 ICUに入って、家族全員でお別れをした。 言いたいことは全部伝えた。 お母さん、ありがとう。 生んでくれてありがとう。 育ててくれてありがとう。 楽しい時間をありがとう。 そばにいるからもう大丈夫だよ。 安心していいよ。 最期の瞬間まで、抱っこして、手を握って、足をさすって、汗を拭いて、たくさんからだに触れた。 じゅうぶん、お別れができたと思った。 良いお別れができたと思った。 通夜や告別式が終わる頃までは、多幸感でいっぱいだった。 母への感謝やいとおしい気持ちがとめどなくあふれ出て、しあわせだった。 でも、あれから19日あまりの時間がたっている今、 私は悔いてばかりいる。 母の死を受け入れられずにいる。 昨日は施設に荷物をひきあげにいって、大泣きしてしまった。 家に帰って、母の見慣れた衣服をたたんでいたら、涙が止まらなくたった。 あんなに葛藤があった母。 母にやさしくできなくて、苦しい思いをしてきた20年。 介護で心身共にくたくたになり、この先どうなるのかと不安にだった3年間。 終わったんだ。 こんなに突然に。 いや。終わったのだろうか。 「終わったんだなあ」と思えるには、きっとまだ時間がかかる。 それでいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.27 18:14:31
コメント(0) | コメントを書く |
|