アニタ・ロディックさん亡くなる
昨日の朝刊の片隅に、訃報が載っていた。アニタ・ロディックさんが亡くなったとのこと。闘病中であったことなどは一切知らなかったので、とにかく驚いた。そして、本当にほんとうに、残念でたまらない。昨年だったか来日されたときの新聞記事を、今でも大切に持っている。そのときの彼女を紹介するタイトルは「老いてますます過激」とあった。個人的な自己実現なんか通り越して、つねに彼女のまなざしは世界(特に第三世界)に、そしてマイノリティに向いていた。向いていただけではない、具体的に行動を起こし、資本主義のまっただなかに切り込み、企業とも対等に渡り合って社会を変えようとした人だ。そうするなかで変節していゆく企業家が多い中でも、彼女は自分の当初のミッションを決して忘れなかった(私にはそのように見える)。それもとてもしなやかに柔軟に、自由に。(ちなみに彼女の夫はビッグイシューの創設者のひとりである、…というところもシビレるポイントでアル)先行く女性としての、また勇気ある実業家としてのすばらしいモデルだった。彼女が70歳、80歳になったら、どんな生き方をしていくのか、もう見ることができないのだ。アニタのことを書いているブログに出会ったので紹介しておく。青木陽子さんの「Get Real, Love Your Life」というブログ。その中に出てくるアニタの言葉。「あなたの心を駆り立てるものがあるなら、それを追いかけなさい」やっぱかっこいいなあ!!と、亡くなった後もあいかわらず彼女にシビレている私であった。