つぼ巣(元の木阿弥)
みんの調子がよくない。みんの父さんも風邪がなかなかよくならない。寒暖の差が毎日激しすぎて、呼吸器の弱いひとにはひとたまりもないのだろう。10月なのにまだ夏日があったり、冷え込んだり。「ゴマ吉の呼吸器は、大丈夫なんだろうか?」・・・と心配になる世話人。(←真面目に)だって・・・この激しい天候の変化に、さらに輪をかけて水の中でじ~~っとしている毎日。寒くなれば出るだろう、と思ってはいるものの、いつのまにか目を閉じて昼寝していたりすると、だんだん冷えて、死に至るのではないかと思える姿に。「ゴマ吉!!しっかりしろ!!ゴマ吉~~!!」とバードバスを揺する世話人。(←真面目に)ゴマ吉は昼寝の邪魔されて、びっくりして飛び出す。毎日こんなことをくり返していたのでは、忙しくてしょうがない。「どうしよう、つぼ巣・・・入れる?」「・・・うん、そうするしかないかも」いちどはあんなに苦労して取り除いたつぼ巣なのに、まさかゴマ吉がこんな「手段」で取り返しに来るとは思わなかった。みんも、学校休んでいるときに毎日見ていると、さすがに気になったのか、あっさり承諾。というわけで、ついにゴマ吉はつぼ巣を手に入れ、せっせと巣材を運び入れてご機嫌。それからもうバードバスには、水浴びしたいときにしか入らなくなった。・・・しろは、あいかわらず餌さえあればいいみたい・・・。