テーマ:小売業(915)
カテゴリ:小売業
【特色】九州発の家電量販。全国展開したが業績暗転、地盤回帰で経営再建。ビックカメラと資本提携
【連結事業】家電小売82(-1)、家電卸売16(1)、クレジット0(-174)、サービス1(1)、他1(-2) 【海外】9 【反 落】12年2月期は閉店4~5程度、新店は海外軸に2店超だが上積みも。既存店はエコ特需剥落で縮小傾向。赤字店閉鎖と前期リストラ効果で補えず。営業益反落。構造改革特損ないが、資産除去債務特損。 【改 装】既存店堅調で大量閉店は当面様子見。大型店を低価格業態『B・B』へ改装、12年2月期38店計画(現29店)。海外新店はクウェート検討。継続前提に重要事象。 (会社四季報2011年3月発売号より) ------------------------------------------------------------ 【上記の感想】 上記は、ベスト電器(8175)について書かれたもの。 保有銘柄ではないが、前期の決算発表で黒字転換したとのことで、興味をもった銘柄である。 まず、震災の影響を見る。 4月3日発表によると、フランチャイズ加盟店1店舗が営業停止中。 四季報の記事によると、九州の会社で最近は地盤回帰と書かれているため、東北関東方面はほとんど店舗がないと思っていた。 が、東北には19店舗あるようだ。 同社の発表を引用する。 ---引用開始--- フランチャイズ加盟店(小型店)においては、東北地方19店舗のうち18店舗の営業を既に開始しておりますが、福島県の1店舗は、商品の落下等による破損の被害発生と、住民の避難勧告等により営業を停止しております。現在この店舗の被害を確認すると共にその復旧に向けてベスト電器グループをあげて取り組んでおります。 ---引用終了--- 次に、売上高を見る。 10年2月 345619(-7.1%) 11年2月 340969(-1.3%) 12年2月 274000(-19.6%) (予想) 今わかる範囲では、2期連続で減収。 そして、今期は2割近くの減収予想。 その理由は、日経新聞の記事によると、「エコポイント制度の終了で大幅な需要減」のため。 まだ、厳しい状況が続くようだ。 日経新聞の記事を引用しておく。 ---引用開始--- ベスト電器が14日発表した2011年2月期連結決算は、最終損益が10億円の黒字(前の期は374億円の赤字)だった。不採算店の減損処理や早期退職制度の適用に伴う費用などの特別損失が大幅に減った。4期ぶりの最終黒字となったが、年間配当は2期連続の無配とした。 売上高は1%減の3409億円。直営とフランチャイズで63店の不採算店を閉鎖し、508店に体制を縮小した。エコポイント効果に加え、低価格を前面に出した新業態店「B・B」への改装などで直営既存店の売り上げは18%増えた。 営業損益は68億円の黒字(同52億円の赤字)。不振店舗の閉鎖や早期退職制度の導入で人件費を削減。売上高販管費率は19%弱と3ポイント改善した。経常損益は58億円の黒字(同56億円の赤字)。 12年2月期の業績見通しは売上高が前期比20%減の2740億円。エコポイント制度の終了で大幅な需要減を見込む。純利益は55%減の4億円。賃貸物件からの撤退時にかかる費用を事前に反映する新ルール「資産除去債務」を適用。12億円を特別損失に計上することが響く。 ---引用終了--- 最後に、株価と指標を見る。 現在値は、225円。 予想PERは、19.23倍。 実績PBRは、0.45倍。 予想利回りは、0%。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/04/15 06:26:32 AM
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