テーマ:非鉄金属(16)
カテゴリ:非鉄金属
【特色】難燃助剤用三酸化アンチモンでシェア7割。子会社の微粉末金属粉が電子部品向けに急拡大
【連結事業】アンチモン58(5)、金属粉末42(12) 【海外】15 【順 調】アンチモン製品の高水準続く。スマートフォン増産で電子部品向け銅系微粉末金属粉が好調。やや低採算だが鉄系微粉末の急成長もあり数量はほぼ倍増。数量効果で増設に伴う人員増などこなし増益。 【新製品】鉄系微粉末はコイル、トランス磁心用に採用され超軽量化を実現。将来、EV部品に応用へ。土日操業、3交代制による深夜電力利用で平日30%節電実施。 (会社四季報2011年9月発売号より) ------------------------------------------------------------ 【上記の感想】 上記は、日本精鉱(5729)について書かれたもの。 保有銘柄ではないが、指標上の割安感に注目している。 まず、売上高の推移をみてみる。 単位は百万円。 2009年3月期 7163 2010年3月期 7289 2011年3月期 10878 2012年3月期 14000(会社予想 8月5日) 連続増収中である。 今期予想は前年比28.7%増と、好調のようである。 第1四半期は、前年同期比52.7%増と、これまた素晴らしい。 では、何が良くて、売上高が伸びているのか? ---第1四半期の短信の引用開始--- [アンチモン事業] 同事業の原料であり、製品販売価格の基準ともなるアンチモン地金の国際相場は、6月に入って若干の下げ基調が見られましたが、当第1四半期の平均はトン当たり15,902ドルで、前年同期の8,783ドルに比して81.1%アップという高い水準で引き続き推移しました。 一方、同事業の販売状況につきましては、当第1四半期の販売数量は前年同期比43トン増加(2.3%増加)の1,913トンを売上げ、まずまずの成績でありました。 その結果、同事業の当第1四半期の売上高は、上述のとおり、相場の上昇と販売数量の増加により前年同期比1,037百万円増収(74.2%増収)の2,435百万円となりました。 セグメント利益は、原料代の上昇に見合う製品単価のアップを取引先各社に認めて戴き、また、販売量増加に伴う生産量増加による加工費単価の改善もあり前年同期比129百万円増益(544.3%増益)の153百万円となりました。 [金属粉末事業] 同事業においては、東日本大震災直後は自動車部品に連動する粉末冶金向け金属粉は国内需要を中心に減少を余儀なくされたものの、電子部品向け微粉末金属粉は特に海外向け需要が好調を持続し、前期に引き続き同事業業績の牽引役となっています。 用途別に販売状況の実績を見ますと、粉末冶金向け金属粉の当第1四半期の販売数量は、前年同期比18トン増加(3.8%増加)の498トン、電子部品向け微粉末金属粉は前年同期比103トン増加(101.5%増加)の204トンを売上げ、全体では前年同期比121トン増加(20.8%増加)の702トンでありました。 その結果、同事業の当第1四半期の売上高は、前年同期比298百万円増収(26.4%増収)の1,427百万円、セグメント利益は販売数量が増加したものの、販売単価のアップ以上に材料費単価が上昇したこと、また、来年4月の新工場稼働を見据えた要員新規採用による労務費の増加等を主因とする売上原価の増加があったため、前年同期比68百万円減益(34.4%減益)の130百万円となりました。 ---引用終了--- アンチモン自体を知らないのでわかりにくいが、アンチモン地金には国際相場があるようだ。 そして、売上が上がった理由には、その相場の上昇が寄与しているようだ。 要するに、同社株は、景気の影響を受ける景気敏感株ということで良かろう。 最後に、株価と指標をみてみる。 現在値は、272円 予想PERは、5.45倍 実績PBRは、0.94倍 予想利回りは、3.68% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/09/25 06:21:07 AM
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