テーマ:仕事しごとシゴト(23723)
カテゴリ:つれづれな想い
僕の尊敬する女性にTさんという方がいらっしゃいます。
前のカミさんにウェディングドレスを縫ったのですが、 その縫い方を教えてくださった、洋裁の先生です。 (先生といっても、年齢はほとんど同じですが……) 某女優さんにお顔が似ていて、 その癒し系の笑顔は、男性のみならず、女性のファンも多い、 起業家スクール関係者の憧れの的でした。 ……と、閑話休題。 いかに美人かの話ではなく。 そもそもTさんの仕事は、服飾業界でパタンナーと呼ばれています。 簡単に言うと、デザイナーが描いたデザインから、 生地の切る形、いわゆる「型紙」を起こす仕事です。 ●パタンナー - Wikipedia 絵の上では、自由に描くことができても、 デザインした服の形になるよう、どんな形に生地を切るか、 その生地をどう縫い合わせるか、なかなかに難しい仕事だと思います。 僕が、ウェディングドレスを縫った際も、 体の採寸をして、「こんなデザインで」とお願いしたら、 3週間ばかりで、型紙が出来上がりました。 で、仮縫いをしたら、ぴったり合う! パタンナー恐るべし、でした。 この日の午後のテレビで、有名建築デザイナーに依頼して家を新築する人と、 その課程を追いかける、という番組が放送されていました。 デザイナーさんのアイデアもすごかったけど、 もっとすごかったのは、それを実現する左官さんら、 現場の職人さんの技や知恵、そして根性(笑) たとえば、平屋1階建てで口の字型の家。 中央は、中庭として空いており、家屋の部分には柱を一切使わない骨組み。 特に、家の支えとなる鉄骨の梁を置くシーンは、圧巻でした。 いくらデザインやアイデアが優れていても、 現場で組むことが出来なかったら、図面はただの紙。 そんな壁や床、それぞれが職人さんの手によって組まれるのだと思うと、 いかにすごい仕事なのか、感じ入った次第です。 上述のパタンナー(Wikipedia)の項には、 「著名なデザイナーには、必ず優れたパタンナーがおり、 欧州では、パタンナーの引き抜きもある」とあります。 考えるだけでなく、実際に形にする人が、いかに重要か、 それを示唆する話ですよね。 そして、形にする人は、往々にして、 時間の制限や、肉体の負担がかかることが多いです。 時々、それを忘れてしまう「考える人」がおられますが、 それは、手足の疲れや痛みを感じない脳と同じですよね。 放っておいたら、大怪我や病気のもとです。 で、怪我や病気になって、落ち込むんですよね。 普段は、手足に感謝なんかしてないのにね。 グループで何かを為すときは、 完了時に感謝するのではなく、 感謝を積み重ねて完了させるものだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月12日 22時22分11秒
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