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カテゴリ:アジア料理(韓国料理・モンゴル料理)
モンゴル・・・
その壮大な草原は、地平線まで続き、空と一体化する。 自分の頭上に広がる壮大な空と、 自分の足下に広がる広大な大地を感じると、 自然の偉大さに敬服せずにはいられない。 そして、太陽、大地、馬、自分、 自然と自分が一体となるひとときを感じる。 そんなモンゴルでは、遊牧生活が繰り広げられる。 家畜を飼っているのではない・・・ 家畜と共に移動し、家畜と共に生きる。 つまり、家畜と生活が一体なのだ。 そんなモンゴル人の食文化には一切ムダがない。 家畜を知り尽くしているためだ。 今日はそんなモンゴルの食を紹介しよう。 肉を食べるために羊を殺してしまえば、家畜の数が減ってしまう。 家畜の数を減らさずに食べることができるならば、そちらを優先する。 すなわち、牛や羊の乳製品には卓越したものがある。 その中でも最も代表的なものに「ウルム」がある。 「ウルム」はモンゴル特有の、乳脂肪分離方法で作られる。 搾った乳を火にかけて小麦粉をいれ、ひしゃくで15分程度泡立てる。 あわ立ってきたら、火を止めて、一晩放置する。 そうすると表面に黄色い膜が出来る。 鍋の周りにナイフを入れ、ぐるっと一回りまわして切り込みをいれておき、 真ん中に細い棒を入れて、たたむように取り上げて、山折りに2つ折りにして、 皿の上に置く。 これはそのまま食べても良いし、 砂糖などを加え、パンにのっけて食べても良い。 ただし、そのまま食べると味が淡白でそっけないかもしれない。 「ウルム」を加熱すると、黄色い油が浮いてくる。 透明で黄色い油だ。これはバターオイルである。 これを「シャルトス」という。 料理に使ったり、冬場にそのまま食べたり、ろうそくに使ったりする。 これらの料理はモンゴル特有なものなのだが、 実は日本の大昔に、同じ食べ物があった。 「醍醐」というものだ。 作るのに手間がかかるため、現在は作られていない。 こういった食べ物から、 モンゴルと日本の共通点を感じて、感慨深い気分になる。 (モンゴル産)ベーキングソーダ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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