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テーマ:食べ物あれこれ(50345)
カテゴリ:イタリア料理
太陽の国、スペイン。
美しい海と、白い壁、そしてサンサンと降り注ぐ太陽の光は、 この国の人々の、情熱と明るさの源だ。 そして、広大な国土を持ち、 アフリカに近く、地中海にも面している地形から、 イスラム文化や、その他のヨーロッパ文化が入り混じり、 多彩な文化が混在している。 そんなスペインは食の国。 豊穣な大地と、暖かい太陽から、作り出される料理は、 スペイン人の食に対するこだわりも相まって、 世界的にも、高い評価を受けている。 今日はそんなスペインの代表的な料理、「パエリア」を 紹介しよう。 パエリアは、パエリア鍋という平べったい柄のついた専用の鍋で、 様々な具材を炒め、そこに水と米、そしてサフランを加えて、 鍋の上で炊き上げる料理だ。 最初から最後まで、一枚のパエリア鍋で調理が行われる。 パエリアはもともと、バレンシアの代表料理である。 ここで、少しパエリアの種類を上げておこう。 ・バレンシア風パエリア 本場バレンシア風パエリアはシンプルだ。 ウサギと鶏、インゲン豆と山の幸がメインの具だ。 ・イカ墨のパエリア カタルーニャ地方のパエリア。 イカ、トマト、タマネギ、ニンニクで作られる。 味はイカ墨特有の、魚介の味がする。 ・フィデウア/フィデオス カタルーニャからバレンシア地方のパエリア。 米の代わりに極細のパスタを使うのが特徴だ。 エビなどがふんだんに入れられる。 さて、このパエリアの起源は、 8世紀~9世紀にかけて、アラブ人から、高度な稲作技術が伝わり、 乾燥したバレンシアで、湖から灌漑用の水が引かれて稲作が始まると共に、 インドのピラフがスペインに伝わってきたことにより、 パエリアが生まれたと言われている。 また、このパエリアは、イタリアに伝わりリゾットになり、 アメリカへと渡り、ニューオリンズ名物の「ジャンバラヤ」になった。 パエリアの語源は、 カタルーニャ語で、フライパンを意味することに由来する。 フライパン一枚で作るこの料理を指してパエリアと呼んでいたが、 料理のほうがスペインの食生活に定着して、一般に料理を指して、 パエリアと呼ぶようになったのだ。 さてこのパエリアは、パスタのように少しアルデンテにするのが良い。 少し米の芯を残すのだ。少し歯ごたえがある米と具材の組み合わせが、 パエリアの味を助長する。 また、調理にはスペイン米を使おう。 スペイン米は、ジャバニカ種といわれる中粒米で、粘りのある米だ。 味はあっさりしている。 また、フライパンの底には、ソカレットと呼ばれるおこげを残そう。 ビビンパのように、おこげを楽しむのだ。 オブジェ パエリア 21cm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 2, 2005 08:50:52 AM
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