開幕2週目にしてベンフィカ対ポルトのクラシコが行なわれた。
ベンフィカのスタメンには、オリンピックで一躍有名になったディ・マリアや
開幕戦に出場できなかったレジェスが名を連ねた。
また、5万3千以上のサポーターがルスに駆けつけた。
ピッチだけでなく、スタンドでも何かが起こるのではないかと思われるほど、
スタジアム全体がヒートアップしていた。
最初にスタジアムの主役に躍り出たのは、今シーズン、ベンフィカから
ポルトに移籍したクリスティアン・ロドリゲス。
予想されたことだが、彼がボールを持つたびにベンフィカ・サポーターから
容赦ないブーイングを浴びせられた。
次にベンフィカ・サポーターのブーイングの的になったのが、主審を務めた
ジョルジュ・ソウザ。
試合が始まって10分というところで、カツラニスがルーチョ・ゴンサレスを
倒したとして、ポルトにPKを与えた。
確かにカツラニスが一瞬、ルーチョの腕を掴んだように見えたが、倒れた
プレーとは関係ないように見えた。
納得できないベンフィカ・サポーターが耳を劈くようなブーイングを主審に
浴びせた。
後半に入ってもアクシデントが続出。
後半が始まって早々にアイマールが太腿を押さえながらピッチを去ると、
レオも相手のマークについたところで体勢を崩し、足を痛めて途中退場した。
ベンフィカは、その間にカルドーソのヘディングで同点に追いついたが、
その直後、カツラニスが不用意なタックルから2枚目のイエローカードを
受けて退場することになった。
残り30分以上を10人で戦うことを余儀なくされたベンフィカだったが、
よく走り回った。
イェブダ、レジェス、ディ・マリアが相次いで足を攣らせ、ピッチに倒れたが、
ケガや退場で選手交代のカードを使い果たしてしまったベンフィカは、
新しい選手をピッチに送ることはできなかった。
試合は1-1で終了。
開幕2戦連続引き分けということで、キケ・フローレス新体制後初勝利と
いうわけにはいかなかったが、今日のところは良く戦ったと思う。
ケガ人が心配なところではあるが、インターナショナル・マッチのおかげで
次の試合は9月18日にUEFAカップのナポリ戦。
少し運も残されていたようだ。
【ベンフィカ】
キム、マキシ・ペレイラ、ルイゾン、カツラニス、レオ(ルーベン・アモリン)、
イェブダ、カルロス・マルティンス、ディ・マリア、レジェス、アイマール
(ヌーノ・ゴメス)、カルドーソ(シヂネイ)
得点者:カルドーソ(56分)
【ポルト】
エウトン、サプナル、ブルーノ・アウヴェス、ロランド、フシレ、フェルナンド
(フッキ)、ルーチョ・ゴンサレス、トマス・コスタ(フレディ・グアリン)、
ラウール・メイレレス(カンデイアス)、クリスティアン・ロドリゲス、リサンドロ、