インドシナ旅行 その2
8月8日バンコク~カンボジア シェムリアップホテルが朝食付だったので飯を食べて8時頃チェックアウト。もう無駄にブッフェを貪り食うことはしない。以前の俺とは違う。今日はカンボジアのシェムリアップに向かいます。集合時間より少し早く旅行会社に到着した。しばらくすると女性3人組みと男性1人がやってきた皆日本人であります。旅行会社の人と合計6人なんとなく微妙な空気で30分くらい待ってると迎えのオジサンがやってきた。旅行会社の人に見送られ出発。建物を出るとフラフラの日本人が駆け寄って来る。少しオジサンと話して「付いて来い」と言われている。しかしながら青白い顔で汗だくで様子がおかしい。 ってゆーか思いっきりキマリまくってる。オジサンは俺らに「同胞なんだから面倒見てやってくれ」と言うけど勘弁してもらいたい。病気で具合悪いならともかく勝手に自己責任で好きにやってるものを面倒見るなんて御免だ。なんか面倒があって巻き込まれても嫌だし。「勘弁してもらいたいッスよね~、どこからこられたんですか?」もう一人の男性が声をかけてきた。俺と同じ意見のようで安心した。彼の名前はK君といって関西からお盆休みを使ってきたとのこと年上に見えたけど俺の4つ下らしい。果たして彼が老けているのか俺の感覚が図々しいのか、、、本当は年上の俺から声を気さくに声をかけなければいけないとこなのだろけど完全に彼に先を越されてしまった。さすが関西出身。なにはともあれバス乗り場まで歩くといろんな旅行者が集まっていた。国境まで混載の大型バスで向かうらしい。カオサン界隈を出る手前でさっきの葉っぱ君はバスから降ろされていた。たぶん彼のためにもそのほうが良いと思った。とりあえず国境に向かう。K君とは共通の話題があってけっこうバスの中で話しが盛り上がった。国境の手前の食堂で休憩になる。ここでカンボジアビザを持っていない人は申請用紙を書いている。俺とK君は日本で取得していたのでのんびり飯を食べる。再びバスに乗り国境の直ぐ側でグループごとにバスを降ろされる。国境の案内人と歩いてると「あそこ左に曲がって歩くとイミグレーションだからカンボジア側では荷物に気をつけてねバイバイ」とのことで直ぐに見放される。タイを出国してカンボジアへ無事入国、国境の町ポイペト。カンボジア側の案内人に付いてしばらく歩く。カンボジアに入ると景色がガラッと変わった。あまりこの辺りは治安が良くないようで風景は北斗の拳のサザンクロスタウンの様な感じ。たぶんハリウッド版はここで撮影すればバッチリだろう。5分くらい歩いて路地で待機させられてると1台のカムリが来た。どうやらこれで向かうらしい。しかしながら俺達は5人、運転手も含めると6人になる。見てると案内人はそれで悩んでいるようだ。たぶん案内人は自分で国境タクシーを手配してるんだろう2台の予算は無いしかといって1台にはのせられないしといった感じに受け取れる。しかも関係なさそうなバイク乗り(ジード)も寄ってきて俺達も少し不安になる。皆も「こいつ大丈夫かな」とか「怪しくないか?」とか「偽者じゃない?」とか言い出す始末。ここは年長者のお兄さんとしてしっかりしなければと思うけど特に解決策はない。しばらくするととりあえず1台に乗ってくれとのことなので仕方なく乗る。乗りかけたとこでジード(しかしモヒカンじゃない)の一人が「オニイサン、コノタクシーイクラデスカ?」と言ってきたので降りる。さすがに少し頭にきたので「こいつの言ってることはどういう意味だ?俺はバンコクで旅行会社に金は全部払ってるからこれ以上払わないぞ。とりあえずトランクの荷物降ろせ。」と言ったら案内人がジードを怒って追い払った。とにかく乗ってくれというので仕方なく乗ると2,3分走ってバスターミナルの様な所で降ろされる。まだみんな不安な様子。昼過ぎにボーダーを越えたのにもう3時近くだ。とりあえずそろそろ出発と言うことなのでとりあえずカムリに荷物を載せる。 「ワンパーソン、アナザーカー」ポンポン 「え~、一人別の車らしいよ。じゃあ女の子同士で乗って後はK君頑張って!ハアト」 「ワンパーソン、アナザーカー!」ポンポン なんで、アタシの肩を叩くの?? 「どう考えたってバランスおかしいだろ?普通5人なら2,3とかに別れるだろ?しかもなんで無条件で俺なんだよ!ねぇK君?そうだよね?」 「兄さん、後はたのんます。頑張って下さい!」 ゑゑ~カムリの中から笑顔で手を振る皆、遠ざかって行くシルエット、、、少ししてもう一台のカムリが来たのでそれに乗せられる。出発間際に運転手はたむろしている仲間に何か怒鳴っていた。たぶん予算的にあまり割に合わないのだろう。仕方ない、まあでも 窓開けて怒鳴れよ、、、ポイペトを出るまで途中で停まって空いている後部座席にカラフルなサンダルの束を載せて卸して結局カラで走り出したり見知らぬカンボジア人を乗せたりしながらシェムリアップに向かう。ポイペトを出るまでかなりのデコボコ道でこれが噂のアジア最悪の悪路かと思ったが暫くするとわりと良い状態の道路になった。見てると所々で舗装工事が急ピッチで行われている。ってゆうかまあ急ピッチかどうかは一見さんの俺にはわからない。2時間くらい走った所で休憩の為に商店のようなところに寄る。ここでさっきまで乗っていたカンボジア人が降りた。休んでいると店のオバサンがかじりかけのお菓子をくれた。号泣ジュースを買って出発。水洗車も兼ねている店らしく綺麗になって運転手も少し嬉しそうだ。でもたぶんすぐまた汚れるだろう、、、ここから女性二人と男性一人が後ろに乗ってきた。まあ運転手も稼ぎたいんだろうツアーの説明では専用車ということだったんだけどとりあえず迷惑もしてなしこの運転手には関係ないことなので文句を言うつもりもなかった。日も暮れそうな頃、後ろに乗っていた女性2人が降りた。すると後ろの男性がこの時とばかりに話しかけてきた。「荷物後ろに置こうか?」着替え程度しか入ってないんで気にせず預ける。彼は定番の「何処からきたの?」とか「仕事は何してるの?」からはじまり今のカンボジアの現状とか日本の支援でいろんなことが良くなっていると話していた。もの凄く真面目な人なんだろう、名前はダラと言うらしい。意外と若いのかと思ったら42歳で子供が3人。英語が達者でなかなかついていけない俺に「今の理解できたかい??」といちいち丁寧に聞いてくれる。HINOのトラックを所有しているらしくあまり良く知らないけどHINOを褒めたらもの凄く嬉しそうだった。ダラはプノンペンは銃とドラッグと強盗で少し危険だと教えてくれた。日本人のレベルだとそれは少しではないと思う。夜の7時半頃、ようやく景色が賑やかになってきた、道路も舗装されている。シェムリアップに着いたらしい。ダラのおかげで時間がたつのが早く感じられた。やっとホテルに到着。「兄さんお疲れ様です」K君が外で待っていてくれて少し嬉しかった。なんだろこの複雑な気持ち。涙まあ、細かい事は気にせずといことでダラと運転手と握手して別れ無事チェックイン。シャワーを浴びてK君と夜のシェムリアップに飯を食べに行く。ホテルの前にいたトゥクトゥクに1ドルでオールドマーケットまで交渉したら苦笑いしながらもOKだった。高いのか安いのかわからないけどまあいいか。とりあえず飯。カンボジア名物のアモックは俺達には合わなかった。他に春巻きやら野菜炒めやらビール3本くらい飲んで11ドル、安いですな。そしてまた1区間1ダラーで少し散策し明日はアンコールワットで日の出を見るために5時集合とのことなので早めに就寝。 明日はアンコールワット観光であります。 (`д´:) ハッ!! 青キューピーバンコクに忘れちまった!!続く