テーマ:韓国!(17200)
カテゴリ:韓国
よく言われるように、韓国で暮らしていると反日的というより、親日な国の印象を持ったりする時も多々ある訳です、実際。(写真は若者で賑わうソウルの日本料理屋) 中国も同様でしょうが、皆さん日本に旅行することが好きですし、日本のアニメ、日本のモノ、日本の食べ物、日本のクルマ、いろいろと人気ですし、日本の料理を出す店が日本語の看板を掲げて客が入らなくなることもなく、それどころかお客は入ります。 まっ、それでも政治的に「反日」という強く概念を持ち続けてることも事実。 今やトレンドの朴大統領もかなりの期間を強い反日的姿を全世界にアピールしていたわけです。 また次期大統領の反日度も日本の外交筋や韓国関連事業をしている人間、逆に韓国で日本関連の事業をしている韓国人からしても大いなる関心事となっています。 では、韓国はどうして概念としての「反日」にこだわるのか? 勝手に考えてみました。 まず国家について… そもそも国家という機構は、人工的で不安定なものです。 アフリカでの部族間内戦やシリアでの内戦を見ても、よく分かります。 国家の課題は、国民を統合させること。 日本は明治維新で近代国会に移行する際に、うまく国民という意識を植え付けて、統合に成功しましたが、国家の国民統合って、なかなかこうはいきません。 上手く行かないと最悪内戦が起こって国家の体がなされず、国家として主権を維持することもままならないわけです。 そこで国家政府は国旗とか国歌とか国家理念の象徴を掲げて国民統合を図るわけです。 日本は天皇陛下が国民統合の象徴としての大きな役割を担っておられます。 さて韓国。 そういう意味で、韓国は国民統合のための国家理念、国家アイデンティティーについて悩んでいると思うんです。 もう日本帝国支配下から民族の独立を勝ち取ったというのしかない。(と思い込みやすい。そんなもんではないと思うのだけど) このストーリーに国家アイデンティティーを依存しているので「日本」は韓流ドラマの悪者ように永遠で絶対的悪者でないと分かりにくい。 だから「日本」は悪者であって欲しい。 そう、国家アイデンティティのストーリーが分かりやすいように。 でも実際に日本は韓国より自由で民主主義が進んでいる、経済も発展していて暮らしやすい、実際に会ってみると信頼できるし親切だし… 全然悪い国じゃないんです。 いや、結構いい国だったりするわけです。 韓国の人も日本に触れて、そう実感してしまう。 これでは困る。 昔は悪い国だったけど、今はいい国になった…とかいうのも国家アイデンティティーを形成するストーリーとして、ちょうと厳しいしややこしい。これだと韓国は、経済的なものは別としても、自由や民主主義など政治システムで日本の先を行っていないといけない。 でも、韓国の人はそうでないことも、韓国人同士信頼できないこともよくよく知っている。(別に韓国だけがそうではなく、一般に西洋先進国以外世界のほとんどが信頼できない社会だし、それはそれで仕方が無い現実) だから「日本」は「日本人」は「日本の政府」は「安倍首相」は、心の中では悪を企んでいるという風に規定するしかない。 こういう構造だと思うんです。 だから日本の日本を悪く論じる言説には飛びつくし、中国の日本批判言説にも飛びついてしまう。 でも、このままでは韓国自身が国家の呪縛から抜け出せません。 真実よりも教理が重要なカルトとなってしまいます。 今回の大統領の事件のようなことが引き続き起こってしまい、怒るたびに国民は失望する。 これは韓国人のとって悲劇です。 欲を捨てて、ありのままの姿で自信を持ち(民族の長い歴史と文化を持つのですから)新たに未来志向的なビジョンを国家理念としていけば、大統領の問題や経済の問題で失望の中にある国民も新しい誇りを持って更に発展できるのではないかと思います。 不要な劣等感を引きずる自意識過剰になるのか? ありのままの自分を受け入れて成長するのか? (いいとこも沢山あるのだから) 国も個人も同じことだと思います。 ※ まとめ ※ 韓国は国民統合の国家理念・国家アイデンティティーに悩んでいる 日本という悪の帝国支配から独立を勝ち取ったストーリーが国家アイデンティティーになっている 日本が永遠に悪くないとこのストーリーに説得力が無くなる だから反日という概念を固持し続ける でもありのままの姿を認めて自信を持ち、現代的でビジョンある国家理念を作れば、国家の呪縛から抜け出せる --- このブロガーの他のページ --- 動画チャンネル うちのキムジャンの動画(タイムラプス) 韓国の家族を連れて九州に旅行した動画 こんなネットショップを運営してます(カラコンランド) そしてこんなネットショップも(アニコンランド) ぶつぶつとつぶやいてます(Twitter) ---------------------------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.12.28 10:15:29
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