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2018.12.15
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カテゴリ:音楽
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今年の締めくくりの第九演奏会は
去る12月9日(日)だった。



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前日練習は夜早めにホールでゲネプロ。

当日は前日からの大雪で当然大雪で、夫に送ってもらう車の窓から雪片付けのスノーダンプを押している人たちを何人も見た。
当日は朝10時までに行き、男性の一部はホールの舞台作り、その他有志が打ち上げ会場の設置。
そして発声練習をしてホールにて会場で出入りの練習、並び確認と全体練習。

毎年やって今年で私は5年目になる。
一時はパソコンの仕事やお母さんコーラスと掛け持ちだったこともあった。
午前にお母さんコーラス、午後はパソコンの仕事、夜は第九の練習、その他のお母さんコーラスの行事もこなしていたのは2~3年程前のこと。
あんなに一生懸命で充実して忙しくてもワクワクと楽しんで生きている実感があった日々は今はもう遠い昔に思える。

あの生活がずっと続くのかと思っていたが、日々の中で起きる出来事は自分の考えを疑問に変えていき、なにか無理をしている自分が苦しくなって、一つ、また一つと辞めていき、定期的に所属する団体に窮屈を感じて、ついに第九だけ残ってしまった。

8月末に募集のハガキが来て、その発会式の日に顔を出し登録して参加費4か月分で2,000円を払えば、8月末から本番の12月の第二日曜日まで通える。

練習はどんな合唱団にどんなに長くいても身に付かないような立派な発声法を声楽家の先生からしっかり学べる。
普通は30分で2,500円くらいは取られるのがピアノや声楽の個人レッスンなので、第九でしっかり吸収出来ればそれだけ、いやそれ以上の価値はあると思う。
個人と言うのは先生と自分だけの場だけど、こういった全体合唱はいろんな人の声を聴くことでどんな声の出し方がいいのか本当によくわかる。

一人じゃないから大丈夫、安心と言うのは違う。
これが、音が下がってる音痴、ビブラートがきつい、発声が飛ばないでその辺でうるさく聞こえるというのは下手なんだと言うことを今更ながらによくわかるようになった。
快適なのは自分はきちんと歌っているのに自分の声も隣の声も聞こえないのが正解なのだと知った。
「四畳半の声」はいけないのだと教わった。
つまり、「ああ、私の声がしっかり聞こえて気分いい」っていうのは四畳半程度にしか響かない声で、実は自分の周りにだけ聞こえて客席まで響いていない声なんだそうだ。
自分の声も隣の声も聞こえないのは一見不安のようだが、これは皆の中に自分の声が溶け込むほどに癖がなくいい声で歌っているということなのだ。

今年のマエストロは昨年に引き続き同じ先生なので舞台発音で最初から練習。
練習にはマエストロが3回ほど来てくださったが、最初は全体に音程を注意された。
かわいそうなくらいに音程が悪いと。。(特にアルトの方は最悪に注意されていたし、テノールも最初はかなり音が下がってる人がいた)
それはマエストロの好みもあるようで一つの同じ音程の音でも僅かに幅があって、それをピッチというけどそのピッチを高めに要求するマエストロであり、テンポも確実なインテンポを求める。
そのくせ、楽譜どおりではなく伸ばすところはやたらに好みで長すぎるくらいに長く伸ばさせるし、プレスティッシモもやたらに楽譜より早く早口言葉が大好きなマエストロだった。

終わって打ち上げの時、ソリストのテノールの方がソプラノの一番のポイントである長く伸ばすところがリハーサルでも本番でも全く高音が下がらず伸びていて感心したと言ってくれた。
私はTwitterもやっているのでそのプログラムをアップしたら、❝いいね❞をくれた見知らぬ人がいて、それがなんとそのソリストだった。
それでコメントを書いたら返事をくれて同じようにソプラノを褒めてくれ、自分は仕事柄全国を回って第九に出演することも多いけど、市民合唱でこれくらい歌えるソプラノは全国的にもそうないと褒められてとっても嬉しかった。
そして、元々青森出身のソリストの方だけど青森に来たついでに青森県立美術館のシャガールの「アレコ」という舞台絵画が4点揃ったのを見てきたそうでそれもアップしていた。
私自身も10年ほど前に初めてその4点揃ったのを見た感動したと書いたら、自分はその時見れなかったのが悔しかったので今回は見れてよかったとコメントを下さった。
もともと4点揃って一つとなる価値のある作品なのだが、青森県にお金がなくて3点しか買えなくて残りの1点はアメリカから借りてきたものだそうで、写真撮影が自由でラッキーだったそうだ。
以下の写真だそうだが、本当にきれいだ。








アメリカからお借りした唯一1点の絵というのは一番最後の右側の絵で、太陽が二つある全体に黄色っぽい絵で、これがあるとないとではかなり違って見えるので、ぜひこれも青森県に欲しかったとつくづく残念である。



さて、第九の話に戻るが、一つまずかったのはプログラムミスがあったことかな。
バリトンソリストの方のプロフィールの出身高校がたまたま私と同じだったので同窓会冊子名簿でさがしてもないのを不審に思い、Facebookで検索したら青森ではなく八戸とわかり、ついでに昨年のもそのままの間違いだったのでそれを本部に伝えた。
それから、協賛金を出してくださった方の会社名は出ていたがその肝心の出演する本人の名前が出てなかったのも指摘して伝えた。
そしたら、どちらもシールを貼って本番のプログラムを配布となった。
でも、私たちが事前にいただいたプログラムは間違ったプログラムのままでそのことの全体説明は全く本部からはなかった。
印刷屋のミスならまだしも本部のミスで刷り直しとなると予算がかかるので都合が悪いのであろう。
だから説明するとかえって厄介だと判断したのだろうと思う。
でも、多分誰も気づかなかったか言われなかったのか、私が指摘してなかったらおそらく間違ったプログラムだったはずだ。。

さて、本番でちょっとびっくり場面もあった。
それはマエストロは歌のない部分もずっとオケに向かって指揮をしているのだから手は常に動いている。
しかし、あるところになってマエストロの指揮が全くストップして動かなかくなり、私は驚きじっと見つめていた。
そしたらソリストが歌う部分でマエストロの手がようやく高く上がりホッとした。
のちに打ち上げでマエストロからサインをいただいたとき、ちょっと興味をもってこのマエストロにこっそり私は聞いてみた。
そしたらニヤッと笑ってうなづかれた。
「僕は本番で急に振らなくなるかもしれないよ」ってよく言っていたが、今年で多分最後で当分青森にはこない、二度と来れないかもしれないと言っていたので最後にマエストロは青森を試して意地悪したのだと思った。
でも、何事もなく皆さん立派に演奏されていたし、本当にオーケストラの方々も素晴らしいのであった。

以上の今年の第九であった。
マエストロに「青森を嫌いにならないでまた是非おいでくださいね」と言ったらニコッと微笑んでうなづいて下さった。

本当にありがとうございます、愛の鞭で厳しく、でもその中に本当の音楽の素晴しさを教えてくださった方。
偉大なるマエストロ(^▽^)/



仲良しでリハーサル室にて記念撮影。



プログラムにサインをたくさんいただいた。



打ち上げでマエストロと昨年撮りそびれたので今年は念願叶った!





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Last updated  2018.12.15 23:55:08
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