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テーマ:和歌披講(12)
カテゴリ:和歌を歌う~披講
歌会の後座として、「殿上淵酔」の再現を行いました。
「殿上淵酔」 歌会の歌聖としてお迎えした、柿本人麻呂さまの影(画像)に酒食を献じ、そして遊びます。 青柳先生による解説: 『正月および十一月の五節に、清涼殿殿上の間に天皇が出御し、蔵人頭以下の殿上人が出席する、慰労会目的のある私的な酒宴』 『殿上人たちの歌舞があり、いわば芸の見せ場でもあった』 ということです。 平安の昔の、高貴な方たちが行った宴会が「殿上淵酔」といえましょう。 式次第は、このようになります。 1、蔵人頭両名、上戸ヨリ参入シ、奥座・端座ニ着ス。 2、女房、上戸ノ辺ニ着ス。 3、殿上人等、下侍ヨリ参入シ、奥座・端座ニ着ス。 ここまでが入場。以下宴の動きになります。 4、蔵人(1)、神仙門ヲ通リ小板敷ニ着ス。 5、蔵人(1)、上戸ヨリ貫主(奥座の蔵人頭)ノ前ニ進ミ跪座(きざ)ス。 主殿司、銚子ヲ提ゲテ続ク。 ・・・なんだかわけがわかりませんね (^^; つまり、蔵人が主殿司を伴って、一番偉い方(貫主)の前に進み、蔵人が貫主に献盃するんですね。 盃を飲み干したら、主殿司が酒を注ぎ、その盃が次の位の方に回されていくわけです。 (わたくし、結局膝立ちで進むのを諦めて立って移動しました。。) その間、楽人が雅楽を奏して、座のムードを盛り上げていき、末座の人まで盃が回るまで、演奏が続きます。 「越天楽」 「嘉辰令月」 と楽の音が続き、盃が二度回されますと、次は「一同肩ヲ脱グ」という記述に合わせて、狩衣の片袖を脱ぎました。 参考資料:早稲田大学図書館蔵「承安五節図」模本 寅の日殿上淵酔 そして、酔いもまわって座も絶好調。 「越天楽今様」 「萬歳楽」 と進むと、もう皆酔っ払っていますから、手に持っていた扇でテーブルをバシバシ叩いて、拍子をとり始め、殿上人も立ち上がって、舞い踊り。 高貴な方々の着崩した狩衣姿は、また素敵でしたよ。 詳しくは、青柳先生のブログ『平成殿上淵酔顛末記』にございます。 ご覧くださいませ。 それにしても、雅楽の音は本当に素晴らしいですね。 笛をやってみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.03.26 17:51:17
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