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テーマ:聖教新聞を読んで・・・(256)
カテゴリ:新・人間革命
田川のメンバーは、山本伸一への誓いを託して、愛唱歌を作詞作曲した。歌のタイトルは「田川に春を」であった。
夢にまで見た 先生に逢うよろこびは だれのもの 目ざそう君よ 我が師と共に 田川に春を 田川に春を 築こうよ ”私たちは断じて勝とう。そして、いつの日かこの歌を、山本先生に聴いていただこう!” メンバーは、そう心に決め、この「田川の春を」を歌いながら、試練の坂道を越えてきた。 伸一は、その報告を受けていたのだ。 伸一たちが田川会館に着くと、本部長の吉井寿実らが、満面の笑みを浮かべて迎えてくれた。 会館には数人の地元の幹部がいただけだった。 「今日は、田川の同志は、自宅などで唱題しております。先生はお忙しいでしょうから、会館に押しかけたりせず、ゆっくりお仕事をしていただこうと、みんなで話し合いました」 「申し訳ないね。皆さんの温かい配慮が身に染みます。お会いできなかった同志に題目を送ります。くれぐれも、よろしくお伝えください」 伸一がこたえると、吉井は紙に書いた歌詞と譜面を差し出した。 「先生、これが私たちの愛唱歌『田川に春を』です。苦しい時も、悲しい時も、この歌を歌い、先生を思い浮かべて頑張ってきました」 伸一は、歌詞と譜面に目を通した。 「いい歌だね。田川の勝利の歌だ。皆さんは勝った。大勝利したんだ。あさって、福岡の九電記念体育館で本部幹部会があるから、そこで代表に歌ってもらおう。東京以外の地で本部幹部会を行うのは、これが初めてなんだよ。そこで凱歌を響かせてもらおう」 この体育館は、かつて田川の代表が招待された、あの九州幹部会が行われた会場である。 「ありがとうございます!」 吉井の目が潤んだ。 田川のメンバーは、晴れの本部幹部会で、高らかに、朗らかに、「田川に春を」を合唱した。 それは、時代の波浪を乗り越えた、民衆の歓喜の凱歌であり、全同志の希望の歌声となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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