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テーマ:聖教新聞を読んで・・・(256)
カテゴリ:新・人間革命
平和創造の潮流となった、創価学会青年部による反戦出版や核廃絶一千万署名などの運動が、この日、この北九州の地で行われた第二十二回青年部総会で決定していったのである。
日蓮仏法は、立正安国(正を立て国を安んずる)、すなわち、人びとの胸中に正法を打ち立て、社会の平和と繁栄を目指す宗教である。 「一身の安堵を思わば先ず四表の静謐をいのらん者か」(御書三一ページ)と仰せのように、自身の安穏と、「四表の静謐」つまり社会の平和とは、不可分の関係にあることを教えているのである。 それは、日蓮仏法が社会と遊離した宗教ではなく、社会に開かれた時代変革の宗教であることを示している。 青年部は今、その教えのままに、新しき社会の建設に向かい、勇躍、本格的な船出を開始したのである。 総会は、青年部長や副会長のあいさつと進み、会長山本伸一の講演となった。 かれはまず、”太陽の仏法”である日蓮大聖人の仏法を世界に広宣流布するために、海外の同志を激励し、民間次元の文化交流を推進するため、世界各国を駆け巡る決意を披瀝した。 次いで、最近の異常な”悪性インフレ”は、利潤追求を至上目的とした社会の在り方自体の問題であり、精神変革、精神改良こそが、最も喫緊の課題であることを、強く訴えたのである。 そして、人間にとって「志」が大切であることを強調していった。 「産業革命以後、社会は、本然の『人間として志』を目指すことを忘れて、『物財』を追い求めることに傾斜していったといえます。 『忘れる』の『忘』という字は、『心』と『亡ぼす』から成り立っておりますが、志を忘れれば、精神は滅亡することを、この字は教えているように思えます。 人間らしい志を失った社会は、無慈悲と教条主義と無知がまかり通る、殺伐とした社会になってしまう」 伸一は、その精神を蘇生させる場こそ、座談会であり、座談会を青年部の力によって、生命触発の「人間広場」としていくことを期待していたのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/29 04:37:11 PM
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