田舎暮らしはいかが?
キャノン姉妹の一年作者はおばちゃまは飛び入りスパイのシリーズでおなじみのドロシー・ギルマン。なんと、これは50年前の彼女の若かりし頃の作品だとか。ニューヨーク社交界から逃げ出したかった姉と寄宿舎学校から出たかった妹のお話です。二人は両親を亡くし、それぞれ別のおばに引き取られます。経済的に裕福なそれぞれのおばは、二人に金銭的には不自由なく養育してくれるのですが、実の姉妹である二人なのにほとんど会うことができません。二人の後見人となっていたおじが亡くなり、彼は二人に湖の湖畔に立つコテージを残します。それを知った姉は、妹を寄宿舎から連れ出し、コテージを目指します。手元には30ドル。二人にあるのは古いコテージだけ。それでも二人は経済的に裕福な暮らしを捨て、田舎暮らしをする決心をしました。都会暮らしのお嬢様二人が無謀にも飛び込んだ田舎暮らしですが…若いということはすごいですねぇ~バイタリティが違います。あるものを利用して、なんとか生活して行こうとする前向きさが素晴らしい!一年経って二人が手に入れたものは…心がほんわかと温かくなる素敵なお話です。