ちょっと?・・・、山口県立美術館
実は先週用事で山口県に出かけました。新幹線の新山口駅から時間をやりくりして山口駅まで行って新幹線の時刻に間に合う1時間の自由時間。 どこに行こうかと迷い、駅前のタクシーの女性運転手に聞くと、1時間4,000円で瑠璃光五重塔、ザビエル記念聖堂、雪舟の庭を巡るとのこと。せこい私は断わって、テクテク駅前から県立美術館まで歩きました。広い歩道を歩いて行くと、ありました。 山口県立美術館とあって、萩焼や水墨画など期待して行ったのがまちがいだった。入場料190円というのも不思議と安い。入口も寂しい、窓口の女性もようやく来たお客の雰囲気。そのとおり広い館内、お客は日本画を陳列してある部屋にカップルというかアベックの雰囲気、やや年配の男性と30代半ばの女性、職場の同僚なのかやや意味深のお客二人と私ひとりの3人がその時間のお客。 中身は仏像が6体、現代風萩焼10碗ほど、日本画15本ほど。それで全部だった。中身が自分の県立美術館と比較すると、だいぶ軽い。 山口県の人、ごめんなさい。ついでにいうと、隣のミュージアム山口(山口県立博物館)も自分の県立博物館と比べると、130円の入場料からも想像できると思います。お金がないのはどこも同じですが、我慢しているのか、お金の使い道まで藩主の時代と同じなのでしょうか? でも山口県立萩美術館・浦上記念館はよかったです。伝統萩焼の作家の作品をじっと鑑賞できました。施設スタッフの対応もよかったです。また、萩の町並みに夏みかんの大きな実がたわわになっていました。冬なのに・・・。見たことのない光景だったので、さわやかな香りがそろそろするのかなと想像をかき立てました。それにしても世界遺産の暫定リストに指定される直前だったと聞きます。三角州に囲まれた地形、歴史的人物を生んだ町、萩城がありその城下町がコンパクトな設計になっている、まるでアジアのベネチアです。世界遺産に指定されても不思議ではないかもしれません。指定がしやすい条件が整っている、金沢よりも。金沢は萩よりも多くの文化的資産を有しながら指定しにくい地形である。浅野川と犀川に囲まれた地形に絞るのか、それとも広範囲に富山県高岡市と連携を組んだ加賀藩前田家の資産価値を訴えるのか。うまく表現しないと的が絞りきれないことになるでしょう。文化庁では今年の夏までに結論を出す予定ですが、萩になるような気がします。