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テーマ:今日の出来事(292603)
カテゴリ:最近の出来事
「チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番」 「アルモニア管弦楽団」の定期演奏会に行きました。アルモニア管弦楽団は佐賀県佐賀市及び近県のメンバーで2002年に設立され、今回が第13回目の定期演奏会ということでした。 「開場を待つ」 楽団のメンバーは、プロのオーケストラ団員のほかに音楽講師やアマチュアの演奏家も加わっているそうです。楽団名から外国のオーケストラのような感じがしますが、「アルモニア」とはイタリア語で「調和」という意味で、佐賀市に事務局がある市民管弦楽団です。 今回の指揮者は関西フィル首席指揮者の藤岡幸夫さん、ピアノは上野学園大学演奏家コース4年に在学中の古賀大路(こがたいじ)さんです。 今回初めてアルモニア管弦楽団の演奏会に行ったのは、ピアニストの古賀さんを中学生の頃からよく知っているからです。彼は、中学1年で全日本音楽コンクール中学校の部で1位に輝いた若き実力者なのです。その後も、高校1年で高校生の部東京大会1位・全国3位、大学1年で日本音楽コンクールで3位入賞など、演奏家としての力量をますます磨き上げています。 「チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番」の第1楽章が聞き覚えのある荘厳な出だしから始まりました。その瞬間から、すぐに古賀さんのピアノは聴衆の心をわしづかみにしたようです。一気に流れ落ちる滝のように、またゆったりと流れる大河のように、彼の指先から紡ぎ出される音楽のシャワーは、まるで魔法のように会場の隅々までをも覆いつくしました。 古賀さんのテクニックや表現力に管弦楽団の力量が追いついていないようにも思いました。音楽には素人の私に曲の細かい解釈や表現はわかりません。ただ、第2楽章、第3楽章と進むにつれて、楽団員の奏でる管楽器や弦楽器の音色も輝きを増したような気がしました。 演奏が終わって何回ものカーテンコールに、彼はぎこちなく登場してあいさつを繰り返しました。彼の演奏会にはもう何回も行っていますが、このしぐさは中学生のころと少しも変わっていません。古賀君は中学生のころから、歩き方も話し方もとてもぎこちなかったのです。 今回ステージに登場するときも、とても音楽性豊かな人の歩き方とは縁遠い、ロボットのような歩き方(失礼!)でした。しかし、ピアノの前に座りしばしの静寂のあと鍵盤の上を指が走り出すと、彼は華麗に変身し、いつのまにか彼自身が音楽と一体となっているのです。 そんな古賀君は、今回の演奏会のパンフレットで「チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番」のことを次のように述べていました。 「非常に華麗で輝かしい曲です。自分自身優雅な気持ちで藤岡先生、アルモニアの皆さまと演奏できるように頑張ります」 彼が述べた通り、華麗で輝かしいチャイコフスキーを聴くことができて、とても感動的で幸せ感に包まれた1日となりました。惜しむらくは、2曲目に彼の出番のない「ラフマニノフ交響曲第2番」の演奏があったため、古賀君のアンコール演奏が聴けなかったことでした。 古賀大路さんのますますの飛躍を応援しています。 ※You Tube で彼の名を検索すると練習風景を見ることができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/06/03 03:06:02 PM
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