Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

​​60年の歴史を重ねて

　サトちゃん人形は昔は薬局の店頭でよく見かけた。佐藤製薬(サトウ製薬)のマスコットキャラクターである。サトちゃんは象を模しているが、象は長生きで健康のシンボルにふさわしいからだという。最初はイラストで登場し、1959年に店頭に置く人形となった。​​

　佐藤製薬で一番名の通っている製品は1967年に発売された栄養ドリンクの「ユンケル黄帝液」だと思うが、そのときすでにサトちゃんは店頭に立っていたことになる。その後1982年には妹のサトコちゃんが登場している。

「病院の診察室で」

(小さな医院の診療室の棚の上にたくさん並んでいた)

　最近は、店頭にあったマスコットキャラクターは影を潜めた。交通量の増加や歩道整備が進んだからだろう。しかし、一部のフィギュアファンには人気のあるキャラクターで、高さ95cmの「サトちゃん店頭」はネットオークションでは数万円で売り出されている。

「野球のユニホーム姿も」

(「寒暖計」もそうだが、映画のロケができるようなレトロな雰囲気の医院)

　サトちゃん人形にはいろんなバージョンがあり、特に古いものは人気がある。来年は年号も変わって、「昭和」はもっと昔のことになるから、昭和時代を知らない人たちには、丸こくて優しい表情の昭和のフィギュアが珍しいものに見えるかもしれない。

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