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テーマ:今日の出来事(292605)
カテゴリ:最近の出来事
地元出身の作家の展覧会~Part2
前日の記事の続き 池田学さんの絵画展会場を出て、次の見どころである写真展に向かった。石炭で栄えたこの町も、今や人口は急減し高齢化が進んでいる。70年代にはすでに衰退は見えていたが、あれから50年経った今も地域振興の特効薬はないようだ。 その中で、なんとか地域振興を図ろうと、このゴールデンウィークを中心とした期間、中央で名を挙げた地元出身作家の展示会が開かれている。市の中央公民館では田川清美さんの写真展が開かれていた。 「巨大なポートレート」(田川清美写真展ポスターより) (著名な俳優や音楽家、スポーツ選手を正面から撮影している) 第1会場には、縦約260センチ、横約190センチの巨大サイズのモノクロのパネルが24枚並んでいた。上は、俳優の平幹次郎と音楽家の坂本龍一(いずれも故人)のポートレートで、展覧会のポスターからとった。坂本龍一は1986年、東京都の渋谷公会堂のコンサートの合間に撮ったもので、濡れているのは本人の汗で演出ではない。 1980年代、各分野の最前線で活躍中の第一人者を見事に活写している。強烈な個性を持つ人たちが発するオーラが印象的な作品である。田川さんの写真集「肉体温度」に収録されていて、作品は現在は出身地である隣の市が所蔵している。 第2会場には1985年に27歳で亡くなった女優夏目雅子のポートレートが展示してあった。題して「素顔の夏目雅子」で、A4 半程度の小品すべてが夏目雅子のポートレートだった。フィルム時代の柔らかい表現が懐かしい。 「夏目雅子写真展」 (タイトル通り、撮影者との距離感が大変近い作品が並んでいた) 田川さんは、夏目雅子が化粧品会社のコマーシャルフィルム撮影のためにアフリカに渡った時、カメラマン助手として同行して彼女と親しくなったという。(写真展パンフレット「夏目雅子さんとの出会い~田川清美」による) この時、夏目雅子はデビューしたての19歳だった。 「夏目雅子のポートレート」 (フィルム特有の柔らかい描写が、夏目雅子の素顔を引き出している) 池田学絵画展、田川清美写真展、いずれも印象に残る展覧会だった。石炭産業衰退後、人口は減少の一途をたどりているが、このような画家や写真家が出ていることをもっとアピールし、地域活性化を図ってゆきたいものだ。 ※両展覧会とも、ノーフラッシュだと撮影自由だった。日本では撮影禁止の展覧会が多い。だが現代は、SNSで誰もが情報を発信し共有する時代である。日本の常設の美術館、博物館等も撮影自由の方向で考え直してほしい。また観客としても写真撮影時のマナーを守り、観覧者に迷惑をかけないことは大切なことだ。 ↓ランキングに参加しています。クリックをお願いします。 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/05/17 10:50:44 AM
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