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カテゴリ:歌舞伎
今日は2人の辰五郎を観てきました。
●1人目の辰五郎 国立劇場で行われている前進座五月国立劇場公演の「新門辰五郎」。 前進座の舞台を観るのは初めて、しかもこの「新門辰五郎」は31年ぶりの上演だそうです。 攘夷の動きで揺れる幕末の京都で、「祇園さまは京都の宝、京都の宝は日本の宝」を掛け言葉に、新門辰五郎率いる浅草十番組「を組」が活躍します。 中村梅雀さんの辰五郎、優しそうな素顔からは想像できないくらい、キリッとした江戸っ子気質の親分です。 後半に、京の町へ火消しに出動する際、舞台に火消したちが終結して唄(儀式的なものなのかな?)を唄うのですが、ほの暗い舞台の上で男たちが声を張り上げている姿はなんとも勇壮な感じでした。 新門辰五郎は実在の人物で、現在は七代目。 三社祭ではこの新門辰五郎の第一声で、神輿の宮出しが始まるようです。 ●2人目の辰五郎 言わずと知れた、團菊祭の「め組の喧嘩」の辰五郎。 こちらの辰五郎も期待を裏切らない、小気味いい江戸っ子でした。 菊五郎さんの辰五郎は、静かに闘志を燃やす親分。 それだけに、四ツ車大八(團十郎)たちとの勝負を決めてからの勢いがとても気持ちがよかった! 鳶たちの軽やかな立ち回りも大きかったんだと思います。 日曜夜の観劇は、月曜を思って気分が沈みがち。 そんな気分を吹き飛ばしたかったのか、今日は最後に菊五郎さんの世話物が観れることがとても幸せでした。 どちらも火消しのお話。 こんな会もあるのですねぇ。→日本火消し保存会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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