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カテゴリ:歌舞伎
行ってきました七月歌舞伎座!
あと半年早く歌舞伎に目覚めていたら、前回も見れたんでしょうが、今回が初の観劇となりました。 んー面白かった! 噂に聞いてたオープニングの鏡、というか、全編通してこんなに鏡が多用されているとは思ってもいませんでした。 人間の内面を映し出す鏡ということなんでしょうが、うまく使われていますね~ 坊太夫がニセの恋文を見つけるときなんて、洞院や麻阿たちはまさに「頭隠して尻隠さず」の状態! でも、いちばん効果的と感じたのは、役者の後ろ姿が見えること。 客席に向かって演じる彼らの後ろ姿って、普段見ることができないだけに、見てはいけないものを見ているようですごくドキドキしました。 もちろん、いつもの舞台でも、振りによっては後ろ姿を見ることはできる。 でも今回は、あくまで客席に向かって演じている瞬間の後ろ姿ですから、本来私たちが見えない世界なわけです。 そこにはその役柄の人間性(言いすぎかな~)、そして役者自身の人間性が垣間見えるようで、客席が映し出される以上に重要な大道具なんだと実感しました。 出演者の皆さんは後ろ姿にも手が抜けませんねぇ。 そして、終わったあとの幸福感。 2組のカップルがめでたく誕生!で、ハッピーエンドだったからなのでしょうが、捨助(菊五郎)を出演者全員(正確には坊太夫以外ですが)で見送る場面が、なんともあったかい。 要所要所のチェンバロの音が、結婚式を連想させたことも大きいかもしれません。 麻阿の晴信、じゃなかった、亀治郎さんが笑いをさらってましたね~ 前回もあんな感じだったんでしょうか。 今後の大河ドラマのイメージに影響しそう(笑) 逆にそれが狙い?! 安藤英竹の翫雀さんも飛ばす飛ばす。 時折「あ、スベった」と感じましたが。。。 その中で、織笛姫の時蔵さん、大篠左大臣の錦之助さんが、歌舞伎の「軸」をしっかり保っていて、とってもいい存在感でした。 歌舞伎講座の先生も確かそう言ってたっけ。 そして菊之助さんの中性的な魅力。 3役どの役も、根底ではつながっている感がよく出ているのは、菊之助さん自身の中世的な魅力のおかげです。 ほんとは演じ分けられることがいいのかもしれませんが、私はそんなふうに思いました。 来週末までかぁ。 どれどれ、1等席と2等席はまだ余ってるなぁ。。。 (財布とともに思案) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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