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カテゴリ:歌舞伎
2008年初の歌舞伎座、そして初の助六!
やっとこ観てきました~!! 細かいことは抜き、なんてったって格好いいっ! 江戸時代の女性たちも、きっと骨抜きになっていたに違いありません。 もう絵画ですね、動いているのが不思議なくらい。 しかも團十郎さんの助六、目を開ける瞬間がまた格好よくて! 目を開けた瞬間むきみの隈が一瞬動いて、「なにぃ?!」っていう挑戦的な眼差しがまた素敵。 それから助六ファミリーのバランスがとってもよかったです。 典型的な次男坊助六(曽我五郎)・團十郎さん、分別ある長男の新兵衛(曽我十郎)・梅玉さん、そして小柄ながらも二人の息子をチョイっとつまんでしまう母親(曽我満江)・芝翫さん。 母親に紙衣を着せられて正座をしながらうなだれる助六は、まるで小さな子供みたい。 始めの強気な助六と、この弱気な助六のギャップが、また格好よく見える大きなポイントなんだと思います。 今回は花道を見たいがために奮発して1階席。 けっこう長い時間花道でウロウロしているので、3階席だったら「早く舞台に出て来ーい!」って心の中で叫んでたな(笑)。 1階席にしたもうひとつの理由「連獅子」。 なんてったって、私が歌舞伎を観るきっかけになった高麗屋の「連獅子」ですもの、初心に返って観るつもりでした。 ところが、 どうしたことか、ちっともときめかない。 数日前にあるブログで「幸四郎さんはもうツライのでは」というコメントを読んでしまったせいかもしれませんが、何だか辛そうで。。。 舞台自体はとってもよかったんですよ。 幸四郎さんは親獅子の大きさがあったし、染五郎さんは相変わらず踊りが上手いし、毛振りも揃ってたし。 でも、私に先入観があったためか、染五郎さんが幸四郎さんを労っている感じがしたんです。 毛振りが「合ってた」というか「合わせてた」って感じでしょうか。 決して悪いことではなくて、何度も言いますが、舞台はとってもよかったんです。 ただ、そんなふうに感じてしまったので、親獅子と仔獅子というよりかは、2人とも分別ある大人の獅子でした。 私は仔獅子(左近)の奔放な聞かん坊な感じが好きなので、そういう意味でときめかなかったのかもしれません。 決して批評めいたことではなくて、本当にそう感じたので書いておきました。 最後にもう一度言いますが、舞台はよかったんですよ~! というわけで、今月は歌舞伎座は夜の部のみ。 染五郎さんは来月は鏡獅子を踊るんですね。 2ヶ月連続の獅子は辛そうですが、私は楽しみにしてますよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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