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カテゴリ:歌舞伎
大河ドラマのようなタイトルですが、四月大歌舞伎について。
夜の部が「男同士のドラマ」なら、昼の部は「女の道」ですねぇ。 今日の舞台は、女性を中心に、女性の視点から観てしまいました。 まず『本朝廿四孝』。 時蔵さんの八重垣姫、健気なお姫様というよりは、小悪魔だなぁって思っちゃいました! 言い寄ってみたり、恥ずかしがってみたり、勝頼(橋之助)への一途な想いは伝わってきたと思います。 それにしても、こんなに自分の想いを相手にぶつけられるなんて羨ましいかも。 これって、同姓から見たヒガミかなぁ。。。 八重垣姫とは友達になれないなぁ。。。(笑) 『熊野』はもっと大人の女性かな。 サッチーホッコーさんもおっしゃってるように、私も初めは七之助さんが玉三郎さんだと思ってました。。。 「熊野殿」「朝顔が」という台詞で、「あ、違う」って気付いた感じです。 しっかし、「花見をするのにお前がいないとつまらない」って熊野を引き止める平宗盛(仁左衛門)、これは現代で言う「パワハラ」です! そりゃ主従の関係だから仕方ないですが、今日ばっかりは女性の視点で。 花見で熊野は舞いますが、お囃子が激しくなっても舞は変わらず淡々としていて、彼女の「心ここにあらず」な気持ちがよく分かりました~。 熊野なら友達になれるかも(笑) そして『刺青奇偶』。 ここでの女性はお仲(玉三郎)ですね。 彼女にはすっごく共感できるんです。 半太郎(勘三郎)に命を助けられたという恩もありますが、「ダメンズ」にハマっちゃうんだなぁって。 博打さえやめてくれれば、本当にいい人なのに、、、って。 自分の命と引き換えにしてでも、博打をやめてもらいたい。 男性で、しかも、還暦間近の玉三郎さんですが、母性に溢れてました。 なんだかいつもと違う観劇録になってしまいましたが、心に残った一言、 『刺青奇偶』の鮫の政五郎(仁左衛門)が半太郎の話を聞く前の一言。 「おらぁ、男だ」 歌舞伎の舞台は男も女も(実際は全員男ですが)素敵です。 しびれました~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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