きのう／きょう／あした

[藤沢周平とか時代物とか] カテゴリの記事

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• 渋谷で目の保養

  久しぶりの渋谷。久しぶりのシアターコクーン。目的は『わが魂は輝く水なり』。蜷川さんのお芝居というよりは、萬斎＆菊之助コンビを見に行ったに等しいです、ハイ。お話は斉藤実盛親子と木曽義仲軍の物語。平家物語の語り出し「祇園精舎の鐘の声」の一文が声明のような唱えで始まります。実は、私の理想とする男性ナンバー1が野村萬斎さん！涼しげで品のある姿は本当に素敵です。（そのわりには、能へ行く頻度は低いんですけどね。。。）実盛は老武将なので白髪に白い髭。ご本人の年齢よりもかなりの老け役。でも動きの端々には、老武将らしからぬ鋭いキレ味。正直、もっとご本人の素顔が見たかった！（能を見に行かねば～。）もちろん菊之助さんも素敵です。言わずと知れた歌舞伎界のプリンス、生まれながらの王子様。存在感も、台詞も、立居振舞いも、すべてが品行方正。実盛の息子・五郎はこの世にはいない亡霊なのですが、血なまぐさい世界から離れて清い魂を持ち続ける青年として、まさに適役なんだと思います。菊之助ファンにはたまんないでしょうね～平家物語の実盛・義仲が関わる巻をちょっと予習していけばよかったかなぁ。それから『実盛物語』もね。帰りに富司純子さんを見かけました。16：30だったので、歌舞伎座ではちょうど夜の部が始まる頃。今日はダンナ様より息子のもとにいらっしゃったようです。（笑）おっと、6chのドラマ（『猟奇的な彼女』）ではこちらも歌舞伎界のプリンス・市川染五郎さんが出ていますね。自宅でも目の保養だわ～

  2008/05/18

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  寒いときには

  まさに花冷えの日曜日。今年の桜はなんだかほんの一瞬だったような気がします。余計な外出がない日は、家で読書など。『忠臣蔵－赤穂事件・史実の肉声－』野口武彦江戸城刃傷の日から少し過ぎちゃいましたけどね。この著者は大石内蔵助らの討入りは初めから計画されたものではなく、いくつかのオプション（可能性）が没になってしまった結果の討入りだった、というスタンスで書いています。以前に苦労して読んだ福本日南の「元禄快挙録」とは全く正反対のスタンス。これは私にとってはけっこう衝撃。「元禄忠臣蔵」も「仮名手本忠臣蔵」も舞台の上のお話だし、舞台だからこそ浪士賞賛の視点で書かれているので。結構生々しくて、内匠頭の切腹は今でいう午前5時頃で、三宝の刀に手をかける瞬間に介錯人に討たれたとか、内蔵助は浅野家復興に惨めなほど奔走したのに、結局お家再興が不可能になって討入りするしかなかった、とか。ま、史実は史実として、やっぱり忠臣蔵は内蔵助たちの苦悩・忠誠心をメインに思っていたいなぁ。そのほうが面白いもんね。「風さそふ　花よりもなほ　我はまた・・・」で有名な内匠頭の辞世の句も、実際には詠われなかった、なんて書かれてましたが、風が出てきて桜も散り始めて、まさにそんな日でした～。

  2008/03/30

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• 平成21年大河ドラマ

  ご無沙汰でした～。忙しさに追われている間に、風林火山、終わりましたねぇ。そして決まりましたよ！再来年のNHK大河ドラマの主役がっ！！妻夫木が09年ＮＨＫ大河「天地人」主役実は、妻夫木聡は予想してたんです。でも、直江兼続ではなく、直江兼続が仕える上杉景勝役として。兼続はもうちょっとクールなイメージかなぁ。Gacktに続き有名人がまた来るかもということで、地元はきっと大騒ぎ？ま、「再来年」ですからね、もうちょっと待たないとね。

  2007/12/22

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  『TITLE』

  電車の中吊り広告が目に入り、こりゃ買わなくちゃと思い早速本屋へ。私にとって時代小説は完全に「楽しむもの」ビジネスとからませるのは、あんまり納得がいかないですが。。。そんなことより、まだまだ知らない歴史小説がわんさか載ってる！それだけでも読む価値ありです。普段読まない雑誌ですが、中吊り広告のおかげですね。そう言いつつ、一緒に買った小説は藤沢周平の「市塵」。まだ読んでないし、徳川綱豊の侍講・新井白石を書いているということも興味深いからしょうがないんです～。

  2007/07/29

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• い～た～が～き～

  NHK大河ドラマも中盤。「風林火山」の本日の放送では、武田家の超大物家臣・板垣信方と甘利虎泰がその命を晴信に捧げて力尽きました。亀治郎さん熱演しすぎ（笑）目が飛び出そうなくらい、怒りや憤りを表現していました。特に信頼を置いた家臣である板垣の思いが、痛すぎるくらいに伝わっていたのでしょう。先月からは「NINAGAWA十二夜」に出演ですし、秋には巡業もあるようなので、だんだん歌舞伎モードにシフトしている感じもしますね。来年の大河ドラマは「篤姫」。宮尾登美子さん原作で薩摩・島津家のお話。宮崎あおいさんが主人公の篤姫だそうです。そして2009年が「天 地 人」。火坂雅志さんの同名の小説が原作で、我が郷土の軍師・直江兼続にスポットが当てられます。こちらはまだ配役が決まっていませんが、誰がいいかなぁ？楽しみです。

  2007/07/15

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  華岡青洲の妻

  前回の歌舞伎講座でまわっきて、やっとこさ見る時間が作れました。有吉佐和子さんの原作で、大映の映画化作品。華岡青洲とは実在した人物。世界で初めて麻酔を使った乳がんの手術をした外科医です。彼の名前がタイトルになっていますが、ストーリーは嫁・姑の確執がメイン。でも、私はそれほど嫁・姑問題がクローズアップされているようには感じませんでした。嫁も姑も麻酔薬の実験台になるということから、「男尊女卑」と捉えられてもいるようですが、それもあまり感じない。何を感じたかって、「綺麗」ってことかなぁ。全編モノクロだし、手術のシーンはあるし、麻酔のテストで猫の死骸は山盛りだし、決して「綺麗」なものなんてないんだけど、なぜだかそう思ってしまいました。出演者のせいなのかしら？そりゃあ市川雷蔵は格好いいし、若尾文子は可愛いし、高峰秀子は綺麗だし、それも大きいんでしょう。それに、登場人物がみんな真っ直ぐ。外科医の道を究める者、その為に自らの命を捧げる妻と母。そこに曼陀羅華（まんだらげ）の花畑の映像が織り交ぜられて、「綺麗」と思ってしまったんだと思います。原作も読んでみようかな。

  2007/06/08

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  さぶ

  最近、駅の古本市で見つけたこれ↓。テレビや舞台でも演じられているので気になってはいたのですが、やっと読む機会に恵まれました。栄二とさぶという若い2人の表具職人と、彼らを取り巻く小さくも大きな世間。タイトルは「さぶ」ですが、お話はあくまで栄二の視点から描かれています。世間との葛藤・自分との葛藤に苦しむ前と後の栄二が描かれていますが、後者の場面になってから読書スピードが早い。きっと、共感すべきものが詰まっているんだと思います。その昔は幸四郎＆吉右衛門兄弟が栄二とさぶを演じたらしいし、染五郎さんも栄二を演じてるし、歌舞伎界ともつながりが深いのですね。山本周五郎作品は、やっぱり泣かせます。

  2007/05/30

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  忠臣蔵、再び

  昨日の歌舞伎講座でまわってきました。溝口健二監督「元禄忠臣蔵」ずっと見たかったので、これ幸い、と借りさせていただきました。原作とは違い、内匠頭が上野介へ刃傷に及ぶ場面あり、松の廊下が全部再現して作られています。時代考証がしっかりされているので、映画を見ているというよりは、なんだかドキュメンタリーを見ているようでした。戦時中の映画ですので、忠君愛国思想が根底にあるようですが、そこまで偏った映画でもないように思いました。緻密な時代考証から作られた舞台セットだったり、長回しと言われるカメラワークだったりで、「見せる」要素が強いからなんだと思います。前進座の河原崎長十郎、立派な内蔵助でした。あんなに隙のない内蔵助だったら「昼行燈」なんて呼ばれることはないかもしれませんね（笑）後編のおみの役の高峰三枝子は、ほんとに可愛いです。

  2007/03/25

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  風林火山

  最近読んでいます。「風林火山」　井上靖大河ドラマも見ていますが、どうも晴信の演技に注目しすぎてしまい（笑）背景が頭に入ってきてないので、読むことにしました。（本当は、古本屋でたまたま見つけたから、なんですが。。。）勘助像は、やはりこの本みたいな感じでしょう。小さくて、異様な雰囲気を持っていて、決して男前ではありません。内野さんは格好いいからな～ま、それでこそテレビ。物語を楽しみたいのなら、こちらの原作をお勧めします！

  2007/03/21

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• マイ・ホーム・タウン

  なんだか正月ボケが直らないまま明日から3連休。この連休を利用して、ちょっぴり帰省する予定です。今回の帰省、まあ、顔見せはもちろんなのですが、「春日山神社」への参拝をしたいと思っております。「春日山」。。。そう、上杉謙信がお城を築いた地です。私の地元は謙信公のお膝元。高校の体育館には「第一義」の文字、校歌には武田信玄に塩を送ったエピソードが歌われていました。過去に何度も訪れたことはあるのですが、本を読んだり、今度の大河ドラマのスタートだったりで、再度じっくりと見てみたいなぁと思った次第です。大河には出てきませんが、直江兼続（謙信が最も信頼した軍師です）のことも何か知れるかな、と期待。荒れ模様の天気みたいですが、雪の中を行ってやる～！

  2007/01/05

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  藤沢周平の世界

  本屋に立ち寄って、私のツボにはまるものを見つけました。朝日ビジュアルシリーズ「藤沢周平の世界」創刊号もちろん思わず購入です。もうすぐ「武士の一分」も公開になるし、相変わらず藤沢作品の人気は高いんですね。巻末の対談で「（藤沢作品の登場人物は）生き方がすっきりしているというか、背筋が伸びている感じがする」とおっしゃってる方がいますが、本当にその通り！そういう人々をさらりと、でも深みを持たせて描かれているのが藤沢作品の最大の魅力だと思います。この「藤沢周平の世界」は作品のことだけではなく、その歴史背景にも触れていますが、ちょっと物足りないかなぁというのが正直な感想。でも、それもそのはず、30巻まで出るんですって。小出しにしてるってわけですね。。。

  2006/11/20

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  郷土の武将 Part.2

  いやはや、今週も終わったよ～最近、通勤で私を虜にしているのはこれ。「直江兼続」江宮隆之上杉謙信に続き、郷土の武将シリーズであります。どうなんでしょ、世間的にはそんなに名の知れた武将ではないのかもしれませんが、かの秀吉もその才能を高く評価したという、名だたる武将なんです。15歳にして初陣に出向いた兼続。兜の前立てには「愛」の文字。（※前立て）これは「愛染明王（あいぞめみょうおう）」または「愛宕権現（あたごごんげん）」の信仰から「愛」の字を形どったと言われているようですが、今私の読んでいる本では、恋人に書いてもらったことになっています。あながち、嘘ではない気もしますよね。というか、むしろ、事実がそうであってほしい！！私のまわりの歴史好き人々を見る限り、男性は合戦や戦法、武将としての才覚を面白がり、女性は武将の顔以外のエピソードを面白がっているような気がします。こんな「愛」のネタなんて、絶好のエピソードですよ。歌舞伎でも同じ。戦さそのものより、その背景にある「実は○○。。。」的なエピソードに惹かれてしまう。「一谷嫩軍記」の熊谷直実・小次郎父子の悲劇とか、やっぱり人気ありますもんね。今の私の「歴史小説好き」「歌舞伎好き」には、こういう共通点があったのかぁ。

  2006/09/08

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  ちょんまげ天国

  うちの部署、歴史・時代物好きが多く、昨夜の飲み会でまたそんな話題になりました。私なんて、初心者も初心者。みなさん、恐ろしいほどにご存知！今日はそんな話題続きでCDを貸してもらいました。「ちょんまげ天国」ミョーなタイトルですよねぇ。。。何のCDかって？！実は、過去に放映された時代劇ドラマのテーマ音楽集なんです！「水戸黄門」から「江戸を斬る」「暴れん坊将軍」など、どこかで必ず聞いているような曲が盛りだくさんです。なかなかしっとりと聞けますよ。やっぱり日本人なんですねぇ。。。しかも、このあいだもらった抹茶を飲みつつ。。。何やってんだぁ、私？！それにしても、最近、こんなネタばっかりだなぁ。。。

  2006/08/23

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  おすわり事件？！

  暑い週末でした。やっと夏って感じです。今日は無○良品で買い物をしたり、靴を修理に出したり、ゆるい休日を過ごしました。「竜馬がゆく」を読んでいながら、また買ってしまった藤沢作品。「義民が駆ける」藤沢周平山形・庄内藩といえば、歴史的にも重要な地。私も全然知らなくて、実際に旅をして興味を持った次第です。徳川四天王の一人、酒井忠次もここのお殿様ですね。この「義民が駆ける」は「天保おすわり事件」が題材になっています。「おすわり」なんて、可愛い感じですが。。。庄内藩・川越藩・越後長岡藩の三方領地替えの話が持ち上がり、時の庄内藩主・酒井忠器（ただかた）を守ろうと、庄内藩の領民が反対一揆を起こしたんですって。豊かな庄内藩は、多くの藩に狙われていたんでしょう。で、領民たちの熱意で、めでたく国替えは撤回。こんなにも領民に慕われていたお殿様は珍しく、その歴史的事件が藤沢周平の視点で書かれています。竜馬、中断ですなぁ。。。

  2006/08/20

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  竜馬がゆく

  今日は通勤電車も座れてしまいました！お盆ブラボー！そんな最近の愛読書はこれ。「竜馬がゆく」司馬遼太郎文庫本で全8巻なので、読破せねば！今までは坂本龍馬というと、荒々しくて、がさつな男というイメージでした。でも、間もなく1巻を読み終えるところで、龍馬の奔放で、それでいて愛嬌のある人柄に好感度アップ。もともと、それなりに身分の高い郷士の出身（といっても、土佐藩は身分制度が厳しく、藩内では低く見られていた）で、生まれつきの余裕みたいなものもあったのかもしれません。でも、一国を動かそうという野心、天才的な剣の腕前をも持ち合わせ、男らしくて格好いいんです～染五郎さんもテレビでやってましたね。（幸四郎＆松たか子も出演！）まったく正反対のイメージかと思いきや、龍馬にも若旦那の資質は十分にあり、なかなかいいキャストだったのかと。見たことないので、今度レンタルしようっと。

  2006/08/15

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  上杉謙信

  最近読み始めた本はこれ。「上杉謙信」吉川英治私の郷土を代表する武将です。高校の校歌にも歌われたりしてたのに、実はどんな人物だったのか、なーんも知らなくって。。。最近、歴史づいてるので、読んでみることにしました。上杉謙信と言えば、武田信玄。この２人といえば、川中島の合戦。今までのイメージでは、信玄よりも謙信が知的・クールな感じ（地元贔屓ですかね。。。）でも、読み進んでいくと、信玄の器の大きさが感じられます。戦術面だけではなくて、人間的に大きい。さすが、名将！来年のNHK大河ドラマも、この辺りのお話ですね。（主役は山本勘助ですが）しかも、上杉謙信にGackt！なかなか的を射た配役ではないかと思いますけど。。。もちろん、武田信玄役の亀治郎さんも楽しみです！

  2006/07/22

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  鶴岡の旅シリーズ　～蝉しぐれ探訪～

  鶴岡には、「蝉しぐれ」の映画を撮ったロケ地が点在しています。＜松ヶ岡開墾場＞ここには、文四郎やふくの家が建つオープンセットと蝉しぐれ資料館があります。オープンセットは8／15にまでの一般公開。そのあとは、さらに大規模なロケセットの一部として、移設されるそうです。ここから望む山々の景色が余りに美しく、この地にロケセットを作ろうと決めたんですって。文四郎の家に入って、同じ景色を眺めました。そして蝉しぐれ資料館。まあ、パネル展示がメインで、その場面の台本とか、撮影のスケジュール表とか、そんなものが飾ってありました。＜致道博物館＞いくつか建物があるのですが、御隠殿という建物の中に小さな茶室「三餘室」があります。庭園を望める眺めのいい部屋です。この部屋で、悪役・里村左内（加藤武）が文四郎（染五郎）に「お福様の御子をさらってこい」と持ちかけるシーンが撮影されました。＜風間家旧宅 丙申堂＞鶴岡城下で庄内藩の御用商人として発展した風間家の旧宅です。趣があって素敵。ここの小座敷では、出家する前のふくと文四郎が最後の再会を果たすシーンが撮影されています。と、まあ、歴史探訪も兼ね、見どころ満載でした。

  2006/07/21

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• 只今は。。。

  現在、山形県鶴岡市に滞在中！今日は、「蝉しぐれ」のオープンセットや資料館を見てきました。ココオープンセットのおじさん、さすがに映画をよく見てる！「ここはね、緒形拳さんが出て行くシーンで、ここは染五郎さんがいたシーンで。。。」と詳しく説明してくれました。でも、最後に一言。「映画の文四郎（染五郎）は綺麗すぎるね。あれはやっぱり歌舞伎だよ。」ですって。ま、誉め言葉としてとらえましょう（笑）今日は他にも、藤沢周平作品にちなんだ名所を回ってきました。小説によく出てくる「海坂藩」は架空の藩ですが、鶴岡市内にはそのモデルとなった名所がたくさんあります。例えば、「蝉しぐれ」で氾濫する「五間川」は市内を流れる「内川」、文四郎の父・助左衛門が切腹するお寺「龍興寺」は駅から程近い「龍覚寺」とか。私の場合、「蝉しぐれ」→市川染五郎→歌舞伎　なので、今回の旅はけっこう楽しんでるわけです。「日本のふるさと」とうたう鶴岡、風景がみずみずしくて、いいところです。

  2006/07/18

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  予測不能

  明日、七月大歌舞伎に行くので、予習をしました。まずは夜の部からなので、「天守物語」。白鷺城（姫路城）が舞台なんですね。白鷺城は、私が今まで見たお城の中で、いちばん感動したお城と言っていい！「白鷺」と別名がつけられるくらいなので、外観はほんとに優雅。白くて美しいんです。でも、一歩中に入ると、外観とは似つかない荒々しさ。「荒々しい」という表現が適切かは分かりませんが、戦国の時代の、生々しい姿がそのまま残っているという印象。外観と内観の対比が面白い、そういうお城ですから、富姫（妖怪）と図書之助（人間）の対比がうまくハマっているなぁと思いました。どんな舞台になってるんだろう？お話の内容も奇怪だし、まったく予測不能です。。。

  2006/07/15

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  藤沢周平の用心棒シリーズ

  古本にて買ってしまったこれ　　↓「用心棒 日月抄」いわゆる「用心棒シリーズ」の第一弾。これが書かれたあと、「用心棒日月抄　孤剣」「用心棒日月抄　刺客」「用心棒日月抄　凶刃」とシリーズ化されていきます。私は第2作目の「用心棒日月抄　孤剣」から読んでしまい、今回は初心に戻ったわけです。この作品、吉良上野介、浅野内匠頭、忠臣蔵の赤穂浪士たち、と「元禄忠臣蔵」とクロスして書かれているんです。なんてタイムリー！先日読み終わったばかりの忠臣蔵。この時期に読むべくして出会った！と勝手に感動してしまいました。。。主人公の青江又八郎は、国元の藩主暗殺計画を知ってしまったが故に、許嫁である由亀という女性の父親を殺してしまいます。そこから逃れるために江戸へ渡り、日々の糧を得るために用心棒稼業に就く。商家の娘の習い事の付き添いという仕事でも、実はもっと複雑な事件が絡んでいたり、またある事件では赤穂浪士の討ち入りとも絡んでいたり。。。そんな事件を通して、又八郎は江戸の人々と心を通わせて、たくましく自立していくんですね。もちろん、剣の腕は超一流。6人の子持ち浪人、細谷源太夫と心を通わせていく様子も面白いです。来週の今頃は鶴岡にいるはず。読破できるかしら？

  2006/07/10

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  隠し剣 鬼の爪

  鶴岡への旅も決まったことだし、まだ見ていなかった「隠し剣 鬼の爪」を見ました。山田洋次監督が「たそがれ清兵衛」に続き監督した藤沢周平作品です。主人公・片桐宗蔵に永瀬正敏、その女中きえに松たか子というキャスト。時は幕末、庄内。架空の藩「海坂藩」が舞台です。かつて自分の家に奉公していたきえが、嫁ぎ先で虐待されていることを知り、嫁ぎ先から奪い取る格好で連れ戻した片桐。当然、世間の目は冷ややか。。。そんな折り、謀反の罪で「郷入り」の刑に処せられていた友人・狭間弥一郎（小沢征悦）が脱獄！追っ手として、一刀流の遣い手、片桐が抜擢されます。いち下級藩士である片桐が、幕府の騒動に巻き込まれていくわけです。最後、きえとどうなるんでしょう？？？原作は「隠し剣 孤影抄」という隠し剣シリーズの一話。私がまだ未読の「雪明かり」というお話も、少し混じってるみたい。「たそがれ清兵衛」より本格的な殺陣シーンも多く、永瀬正敏の剣さばき、足さばきがなかなかです。ここまで侍役がハマるとは思ってなかった！ストーリー的には「たそがれ清兵衛」に似てますかね。清兵衛があれだけ数多くの賞を受賞したわけですが、こちらが先に公開されてたら、どうなったんだろう？と、ちょっぴり思いました。「見応え」という点では、「隠し剣 鬼の爪」かなぁ。それにしても、心理描写にぐっと来る方には、ほんと、藤沢周平作品はオススメです。

  2006/07/04

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  人並みに池波

  忠臣蔵、上下巻、読み終えた。。。格好いい。朝の通勤電車の中で、涙ぐんだりしてました。（バカ～）個人的には、（徳川）綱豊卿が新井勘解由（白石）とのやりとりの中で、「内蔵助たちに（上野介を）討たせたいのう。。。」とつぶやくところが好きです。内蔵助を助けられる立場であるにも関わらず、何となく気が進まない。それは、内蔵助たち赤穂浪士の「侍」としての初志を貫徹させてやりたい、という思いからくるもの。今で考えれば「見殺しにするのか」ってなっちゃうんでしょうけど、いやー、侍の心って気高いですねー。年末の国立劇場が楽しみだ！で、次。先日古本屋で買った池波正太郎「剣客商売　陽炎の男」。初の池波正太郎、何も知識なし！ 　　 ↑私が買ったののと表紙が違うんだけど。何パターンかあるのかしら？この「剣客商売」はシリーズものなんですね。「陽炎の男」は第3作目なのかな。まだ読み始めたばかりですが、文章にスピード感があるなぁと思いました。鬼平犯科帳がテレビで当たったのも、ひとつにこんな理由もあるのかな、なんて思ったり。文字大きいし、薄いし、すぐ終わっちゃうなー。

  2006/06/29

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  元禄忠臣蔵（上）

  本日久々の21時前帰宅。うれしい～さて、通勤のお供シリーーーズ。「元禄忠臣蔵」真山青果今年の年末、3ヶ月連続で、しかも通しで、「元禄忠臣蔵」が上演されるんですって。国立劇場HPより吉右衛門に藤十郎に幸四郎。忠臣蔵という演目もそうですが、すごいボリューム感がありそう。内蔵助以外の出演者はこれから決まるんでしょうが、見応えありそうだなぁ。そいじゃ忠臣蔵を知らなきゃ、ってことで読み始めたわけです。私、細かいこと、なーんにも知らないんですね。。。この「元禄忠臣蔵」は脚本を読んでるという感じ。　内蔵助　「（独言のように、繰り返し）時節柄と申し、殿中を憚らずーーー　　　　　　　うむ・・・。（打ち案じ思案する）」登場人物の科白まわしとト書き（セリフや舞台装置以外の説明として、俳優の動きや演出が書かれたもの）で読み進めていきます。正直、ちょっと難しいとこもある。。。でも、それでも伝わる侍の精神、やっぱ格好いい。。。本日のBGM：「相合傘」音速ライン

  2006/06/14

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  今年の夏は

  憂鬱だなー月曜。さて、今日からの通勤のお供、「藤沢周平の世界」井上ひさしを始めとする藤沢ファンの作家たちが綴る「藤沢論」や、藤沢周平のインタビューがのっています。面白いのが、扉ページを開けてしょっぱな、「蝉しぐれ」をもとに井上ひさしが描いた「海坂（うなさか）藩　城下図」が載っていること！「海坂藩」とは、藤沢作品に出てくる架空の藩。彼は山形の鶴岡市出身なので、海坂藩は東北の藩ということになります。その城下図にはコメントや「蝉しぐれ」の本文○ページということも書き込まれていて、「あー文四郎はあそこの橋を渡って道場に通ってるんだー」とか、方向感覚を伴って物語を読めるようになるんです。なかには「代官町が2つある」とか、矛盾点も書かれてて、失笑。。って感じだけどね。今年の夏休み、私は鶴岡に行ってみようと思ってて。。。「蝉しぐれ」のロケセットを見たり、羽黒山に登って参拝したり、できれば宿坊（昔、山伏たちが修行時に使った宿）に泊まったり。。。今は海外よりも、断然こんな旅が希望。ヤバいねぇ。。。本日のBGM：「Crawfish Gumbo」BO GUMBOS

  2006/05/29

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  秘太刀 馬の骨

  4月からうちのセクションに来た課長、奥様が内野聖陽の大ファン。NHKドラマの「蝉しぐれ」つながりで、「秘太刀 馬の骨」を貸してくれました。原作は藤沢周平。主人公・浅沼半十郎が家老の甥っ子・石橋銀次郎とともに、藩の密命で「馬の骨」という秘太刀の遣い手を探していくお話です。家老から銀次郎の世話を頼まれた半十郎、無鉄砲な若者である銀次郎には手を焼き、秘太刀遣いの探索には乗り気でないんですね。はたまた銀次郎は神道無念流という剣の免許取り。腕の自信と馬の骨という秘太刀への興味から、遣い手と思われる相手と次々に立ち合いっていきます。そんな銀次郎と行動を共にしているうちに、半十郎自身も「馬の骨」にのめり込んでいく。。。原作の主人公は半十郎ですが、ドラマでは銀次郎が主役。その銀次郎に内野聖陽、半十郎は段田安則。てっきり半十郎が内野さんかと思っていたので、かなり驚きでした。原作では銀次郎を「びっくりするような美男子で、まだ二十過ぎの男」と書いてあります。内野さんは確かに美男子ですが、もうちょい若いイメージかなぁ。。。NHKドラマにしてはかなり滑稽で、ところどころコントっぽい演出もあり、夜な夜な笑っております。でも、やはり、立ち合いシーンの剣さばきは格好いい。。。まだ2話しか観てないので、ここ数日は楽しめそうです。課長ったら、「内野聖陽　一日密着」なんていう特典映像もつけてくれて。。。（笑）ありがとうございます～本日のBGM：「もしもし! OK!!」BO GUMBOS

  2006/05/16

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• 父上様。。。

  今朝のニュース（芸能系）では、團十郎さんがたくさん取り上げられてましたね。歌舞伎ファンになって間もない私ですが、市川團十郎の名を持つ方がどれほど偉大か、感じるようになってきました。5月の歌舞伎座も行きたいけど、土日の昼はすでに売り切れ。幕見も混むんだろうなぁ。。。外郎売、見たいなーーところで、最近読んでいる小説が「町奉行日記」。初の山本周五郎作品。泣き所を押さえていて、ある人曰く「くどい」らしいのですが、それでも時代小説の大御所だけにおもしろい。短編集で父と子のお話がたくさん出てきます。私欲でなく国のために忠義を尽くす、子供にはそんな父親の精神を残してやる、そして父親がいなくなったあと、子供は父の残した功績の偉大さに敬服する。。。そんな立派な父親が出てきます。歌舞伎界もそんな感じなんでしょうか。あ、「国のために忠義」ではなくて「伝統のために忠義」かしら。いずれにしろ、うちの父親にはそんな神々しいものは微塵も感じられない。。。元そば屋だからね、当たり前っちゃあ当たり前。でももうちょっとねーー深いとこまで考えようよ、と思うわけですよ。。。はっ！！うちの父親の話なんでどうでもいいんだわ～團十郎さん、ちょっとずつ、頑張ってください！！って言いたかったの！！本日のBGM：「Baby I Love You」くるり

  2006/05/02

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  蝉しぐれ

  昨年映画化された「蝉しぐれ」。DVDが発売されたので、早速購入してしまいました。牧文四郎役に市川染五郎、ふくに木村佳乃、ちょっと意外なところで今田耕司にふかわりょう。。。と。以前、NHKの金曜時代劇でも放送されていて、監督は両方黒土三男監督です。そのときの主演は内野聖陽と水野真紀。どちらがいいかは賛否両論でしょうね。原作を読んでいるかによっても、随分違ってくるでしょうし。。。私は最初に原作を読んでしまったクチなので、やっぱり原作には敵わないな。。。というのが本音です。でも、限られた時間の中で、あの長編小説をまとめるわけですから、やっぱりどちらもすごい。文四郎の「芯の強さ」が伝わるのは染五郎さんですが、「たくましさ」という点では内野さん。ふくの「儚さ」は水野真紀さんかな。。。でも山形の自然の美しさを伝えるのは映画版だし。。。私が藤沢周平という作家に出会った最初の作品です。だからこそ、自分の中で美化している部分も多分にあると思うのですが、日本人で良かった！って思えると思います。どちらもレンタルできると思うので、機会があれば見てください！

  2006/04/16

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• 藤沢周平の時代小説

  以前もちらっと書きましたが、去年末から藤沢周平の時代小説が好きです。下級藩士の生活がメインなのですが、どんな冴えない武士でも剣の腕がすごいので、ものすごくかっこいい！んです。このあいだまで会社の人から「よろずや平四郎活人剣」を借りて読んでました。最近では「蝉しぐれ」、ちょっと前では「たそがれ清兵衛」とか、映画化も多いですよね。今度はキムタク主演で「武士の一分（いちぶん）」ってのもやるし。私の場合、「蝉しぐれ」→市川染五郎→歌舞伎と世界も広げられたわけです。とにかくさらっと読めてしまう、それでいて台詞の一言一言が味わい深い。ほんとに、たった一言で主人公のいろんな思いが見えてくるんですよ。もしかしたら想像力を要するのかもしれませんが、読んでいくうちに背景なんかもすっと頭に入ってくるので心配はご無用。もともと本を読む人間でもなかったし、同じ作家の作品を読みあさるなんてのもあまりなかったのにね、ハマっちゃいました、見事に。村上春樹以来です。なので、会社の妹たちにも武士言葉を広めてます。「失礼つかまつる」「おだまりあれ」「暫時待たれよ」今はこの３つ。電話口で「お待ちください」ではなく「暫時待たれよ」と言われたら、私の妹たちだと思ってください。。。本日のBGM：「WALKING IN THE RHYTHM」フィッシュマンズ

  2006/04/04

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