人間の基本本能の一部に『自分との共通点をみつける』というものがあると思います。
実はこの『自分との共通点をみつけ出す』ことはポジティブな思考を育むことにつながるのです。
人は特に初対面の人と話をする時、第一印象でその人のことが嫌いでなければ、知らず知らずのうちに共通点や共通な話題をみつけ出そうとします。
星座や血液型、都市部や海外では出身地など、挙げれば限がないくらいです。(「そんなにないだろう!」と一人突っ込み)
また、相手と自分に共通点がなくても、自分の親兄弟、血縁関係、仲の良い友人とその人に共通点があればなんとなく安心するような気がします。
逆に好意を持っていない人と接する時は『自分との違いを探り始める』のです。(笑)
実は、この『自分との違いをみつけ出す』ことがネガティブな思考の基にもなっていることを残念ながら多くの人たちは気づいていません。
肌の色や文明、宗教などが原因で起こる人種差別などはその典型的な例だと思うのです。
余談ですが、人種や民族というものはその相違点を差別化なんかするものではなく、本来は環境によって変化した(生まれた)人種を区別する為になくてはならない存在であると思うのです。
もともとアフリカのグレート・リフト・バレーから生まれたといわれている一種類の人間達が他の地域へ進んでいくうちにそれぞれ変化(進化)しただけの話なのです。
環境により変化した者達は発祥の地にずっといた者達を蔑む根拠はどこにもなかったはずです。
話を元に戻しますが、例えば現代を含め歴史上、自分が尊敬していたり目標としている人物がいるとします。
あなたはその人とご自分の共通点を探しますか、それとも相違点を探しますか?
もしどちらも探さない、あるいは共通点がなかったという人たちは、その人が本当にあなたが目標としている人かをもう一度考えた方が良さそうですね。(笑)
ちなみに、相違点を探して目標の人物を自分とのギャップを埋めたいと考える人は、いろいろ違いを埋めていっても結局は生まれや素質の違いをみつけ出してしまうのかもしれません。
何事にも自分との相違点ではなく、自分との共通点を見つければ、もっとその人のことやその物のことを理解でき人間関係がスムーズになるのではないでしょうか。
共通点は探しに行かないと待ってては探せないものなのです。
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