2月に日本に帰国し、まず不思議に思ったことがあった。
最初は悪いインフルエンザが蔓延しているのかと勘違いしたのであるが、恒例のスギ花粉によるアレルギー対策の一法として、花粉用マスクを装着している人がかなり目立った。
いや、目立ったどころの騒ぎではなく、ほとんど目以外が白いマスクで隠れているのである。
ペンキ屋かカーペット屋くらいしかマスクを使わない国から帰ってきた私から見ればかなり異様な光景であった。
ちなみに、私が日本を出る前もこんなヴィジュアルは記憶にない。
どの人を見てもマスクの下に埋もれた顔を想像すらさせてもらえないような風貌(?)である。
これではどんなに綺麗な顔であってももったいない気がする。
Newsで見たことしかないが、何年か前に大陸で流行したSARSを彷彿させるような光景といっても過言ではない。
しかし、山手線の満員電車の中でも、周囲は誰も珍しい光景だとは思っていないようであった。
実際には、雨が降ったから傘を差しているくらいのことなのだろうが、なぜか私には夜サングラスをかけている人達のように映ってしまった。
毎年花粉に悩まされている人にとっては、『好んでやってるわけではない』とお叱りを受けそうだ。
しかしながらこの光景(実情)を違う角度から思考するとこのマスクが花粉症の人も花粉症でない人もストレスが解消されるのである。
よく考えてみれば、自分の顔を隠していても誰も不思議に思わない環境なのである。
こんなことが堂々とできる日本の他人を思いやる性質(カルチャー)が素晴らしいのではないだろうか。
たまには通勤通学、買い物、勤務中でさえも堂々と顔を隠すことができたら何かしらからのプレッシャーから開放され少し顔の筋肉が緩むのかもしれない気がした。
余談ではあるが、犯人の検挙率は圧倒的に春の花粉のシーズンが低い(んじゃないかな?)(爆)
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