奄美大島~その後
20日未明…2年前の裏山崩落から雨の降るこんな夜は、神経を尖らせる習慣性が出来ていた私は、夜中の2時半に自然と目が覚め根こそぎ横たわる松の木や島バナナに愕然としました。すぐに家族を起こし、外に出て見ると更にビックリ!すぐ近くの新たな場所も崩壊していて、下の駐車場を土砂が埋め尽くし下敷きになった車が数台…こんな時間帯ですから、まだ誰一人気づいていない様子で家どころの話でなく…そこのマンションの住人に知らせる事から始めました。次々に人が集まり…騒然とした中、まだ、移動の余地ある車が安全な場所へと移動をはじめる最中も雨は勢いを止めず降り続き、そして、この雨がその後奄美大島に深刻な事態を齎したのです。心配する埼玉の姉・妹から電話がありました。固定電話は既に不通となっていて携帯も一時、圏外となったものの、1~2日位で使える状態に戻ってましたので連絡を取り合う事が出来ましたがとにかく、母、家族共々、無事であること以外伝える事が出来ませんでした。当初、停電・断水に加え、通行止めなどで外に出れず報道も見れなかったので、実は地元の人の方が実情を知らないという状態になっていたのです。各地区、災害本部が設置されるべき行政機関との連絡も絶たれ今、何が起こっているのか…島は一体どうなってしまったのか一切、分かりませんでした。前回ブログで避難所行きを断念した様子を書きましたがこんな時でも、日常は当たり前のようにやって来ます。昨今、台風の時でさへ滅多にしなくなっていた停電に土鍋でご飯を炊きました。幸いにガスだけは使えてましたから…断水が解除されてからも、出て来るのは濁り水で暫くはペットボトルの水が必需となってしまいました。まだ、お家が使え、携帯も繋がっている分、本当に助かりました。被害が最も大きかった住用町では現在も避難所生活を余儀なくされている方もいらっしゃると聞きます。3人の尊い命が奪われた今回の奄美大島豪雨災害県内外、沢山の方の応援、支援を頂きながら復興に向けての懸命の作業が続く中以前の姿を取り戻す為の作業に加え、被災者達のメンタル面を含めた健康対策も課題に挙がって来ているそんな今日この頃です。