灰色の空のむこうには…

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 完結編 自由の代償


なんか毎度毎度おなじみのことを書くのも心苦しく
思うのですが、今回も案の定というかそれもまた
運命と言おうか、このスペシャルエディションの
完結編をリアルタイムで見ることは出来ずに遅れ
ばせながらＤＶＤでようやく見ることが出来ました。
今までは忘れてたり、チェックする時間を間違えたり
という単純な凡ミスを繰り返さないように４度目の
正直だということで気合を入れて準備していたの
ですが、さすがに遅い時間ということもありビデオ
で予約しておいたのに、何とその予約したはずの
ビデオデッキが故障していることが録画されて
いるはずのテープが空回りしていることで判明、
放送も終わった後と手遅れの状態でした。ふ～、
このデスティニーのスペシャルエディションをどうか
しようと思うと必ずトラブルが起こるってどういう
こと？

それはともかくようやく見た感想なのですが、
やはりルナマリア嬢の活躍の場が少ない！それに
尽きると思います。本編は後日放送された補完版
のFINAL PLUS版をメインに展開していましたが、
ほとんど真新しいシーンはなく、再び見返すことで
シンが今風の若者である主語や述語が欠落した
話し方をしてるなぁ～とぼ～っと見ていました。
ルナ嬢も新シーンが増えてるはずもなく、無難な
展開でそれなりには面白かったのですが、これは
という心の琴線に触れるようなものではなかった
です。って、それは本編で物語を見ていたから
なんですが、どのあたりがスペシャルなんだろうと
本気で思ってしまいました。

あっ、でも改めて見直して気付いたのはラストシーン
で慰霊碑の前で３人が別れるところがあるのですが、
これって今後のカップルたちの行く末を暗示している
のではないかなと。アスランとメイリンはメイリンが
退いて歩いているので後ろを追いかけるようなアスランが
一人で先に突っ走ってしまうような、キラとラクス
はこれからも二人で寄り添って生きていくような、
そしてシンとルナ嬢はお互い見つめ合って前進して
いくような感じになるんじゃないかなと思いました。
いや、あくまで僕の主観的な意見なので今後がどう
なるのかも、今後が描かれるのかも映画情報が話題に
なって以来、音沙汰もないところをみると微妙ですが。

で、終わっちゃったなぁ～と思いながらエンドロールを
見ているとそこにはミラクルな映像が。なんと最後の
最後で新しくシーンが補完されているではないですか！
キラのザフト白服姿。連合軍、オーブ軍では飽き足らず
今度はザフトの制服にまで手を出すとはキラって相当な
制服マニアとか！？いや、観点はそこじゃなくて…、
ザフトの実戦部隊に囲まれながらキラが向かった先は
行政部隊のいるラクスたちのところ。しかも、ラクスと
キラは見つめ合うなり人前にも関わらず抱き合っているし。
って、そんなに長い時間離れていたの？２人の関係を
知らないアーサーの驚く顔と、地味に活躍の場所が少な
かったラクス親衛隊のマーズのあんぐりとした顔が
印象的でした。しかし、２度に渡ってザフトを裏切った
にも関わらず当然の顔でラクスの後ろに控えている
イザークには笑わせてもらいましたが。

ガンダムシリーズにしては珍しくどろどろもぐちゃぐちゃ
もなく、主だったメンバーは生き残り、虎さんは一人
寂しくコーヒーを淹れるという、特筆すべきものもない
エンディングでしたが、まぁそれはそれで良かったのでは
ないかと思います。あんまりぐちゃぐちゃしてもどうか
と思いますから。噂では３部作として続編も描かれる
そうですから、その布石としてスペシャルエディションには
ああいうエンディングを追加したのかもしれませんが、
次回作はどうなるのかちょっと楽しみにしたいなと思います。
今度こそ、ルナマリア嬢の活躍の場はあるのかな？早く
映画版の続報も公開してほしいところです。