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カテゴリ:テレビの話
僕は基本的にあまり自分からはテレビを見ること
なく、自宅で晩御飯を食べるときに両親が見ている テレビを一緒に見ているというサイクルでテレビ を見ています。うちの両親はもう五十を過ぎて いますので、どうしてもテレビを見るとなると 年齢層の高いものを見ることが多く、若者が見る ような番組というのはあまり見ないのですが、 その代わりと言っていいほど時代劇を見ている ヒット率というのは多いです。僕は昔から時代劇 は好きだったので、晩御飯を食べる時間にそれを 見ていようがチャンネル支配権を主張すること なく、どちらかというと両親よりも熱心に見て いたりします。 で、今日たまたま見ていたのは「刺客請負人」と いう番組。僕のうろ覚えの記憶でいうと、この 時間帯は「よろずや平四郎活人剣」をちょくちょく 見ていたような気がするのですが、どうも春で 終わってしまったので、こちらの番組を見ること になった模様。どうも主人公の村上弘明氏を見て いるとちょっと前までNHKでやっていた時代劇 「柳生十兵衛七番勝負」の印象があまりにも強い ので、ごっちゃになってしまいそうなのですが、 この請負人は請負人で面白いなぁと思いました。 何より、ストーリーが時代劇らしく武士としての 生き方と人としての生き方のコントラストをきちん と描いていたのがすごいなぁと。今回の物語が まともに初めて見たのですが、なかなか骨太な 内容ではないですか。前半は帰ってきてばかり だったので見てなかったのですが、後半で次第に どういう結末になるかわかるにつけ、意地という ものを命をかけて守ろうとした生き方が武士らしく、 物語としては後味の悪い悲しい終わり方をした のですがそれまでの布施博氏が演じていた渋江殿の 人柄をよく表しているようで、ちょっと感動して しまいました。お家と我が妻と我が子を守るために 自分の身命を賭してまで尽くすその姿こそ、時代劇 にしか描かれなくなった日本人の心意気を感じて しまい、非常に胸を打たれてしまいました。なぜ、 そうしたのか最初はわからなかったのですが、 刑部がちらっと話したときに落雷が走ったように 察知できたので、そういう余韻が残るドラマと いうものは面白いものですね。その後、最後まで どうしてそういう結末になったのか語られてしまった のでちょっと興ざめでしたが、そういう余韻を残す ものが少ないドラマの世界ではなかなか見所が あると思います。「新選組!」のときもぼやき ましたが、そういう余韻を楽しむドラマでは、 最後の最後まで種明かししないほうが面白いのでは ないかと思ったりもしましたが。 そういう意味では「よろずや平四郎活人剣」は 余韻だらけで逆に難しいところがありましたが、 このドラマでもその余韻を美しく描いているので、 今後の展開に期待したいと思います、ただし僕が 晩御飯で帰ってこれたときに見るというペース ですけどね…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.10 21:28:29
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