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テーマ:心のままに独り言(8844)
カテゴリ:家族の話
自宅で晩御飯を食べていると、うちの多趣味な
カレン母がいきなり今日ハーモニカ振興会の 開催する行事に参加してきたと言い出しました。 いや、全然そんなこと聞いてないし、そもそも 振興会に所属しているのも初耳で、なぜにそんな ことを言い出したのか全く話が見えなかった のですが、去年も参加していたらしくそのとき は来られなかった会長が今日は来られていた とか。ふ~んと思ってテレビを見ていたのですが、 その会長が誰かを聞いたときには思わず唖然と してしまいました。実はそのハーモニカ振興会 の会長、あの高名な作曲家であり、作詞家でも ある小椋佳氏だとか。僕の中では「白い一日」や 「さらば青春」であまりにも印象的なフォーク ソング好きには避けては通れない人物。その 行事で3曲ほどギターとハーモニカの演奏で 歌われた上にトークもあったそうで、それを話す カレン母のテンションもいつになく上がって いました。 そのトークの中で、今日歌ってくれた名曲である 「シクラメンのかほり」の誕生秘話を話していた そうです。布施明氏の歌を作ってくれた依頼を 受けた小椋氏は自身でもこれぞ自信作が出来たと いう歌を書き上げ、それを提供したらしく、裏面 には何を挿入するかでそれまでに書いたはいいが 自分では失敗作だという作品集があり、その中 から選んでもらうということで事務所のほうに 渡して本職である銀行員としてアメリカへ出張 したそうです。出張中に布施氏が発売した歌が 売れていると連絡を受けた小椋氏は唖然とした そうです。実は自信作のほうがA面で発売される 予定だったのが、なぜかB面になってたそうで そのA面で発売されたのはボツの中から見つけ られた「シクラメンのかほり」。あの名曲が何で ボツにされたのかというと、実はあの歌は布施氏 から依頼がある数年前に書かれたそうなのですが、 北原白秋詩集の気に入った文句を集めて歌詞が 生まれたそうな。しかもシクラメンには香りは ないし、うす紫のものもなく嘘だらけなので 気に入らなかったとか。3番でこれは嘘だらけ ですよとネタばれをしていたという歌なのですが、 まさか自分でもあれが売れるとは思ってもいない もので、今では布施氏はおろか、小椋氏の代表作 の一曲と言えるものなのですから、わからない ものですね。 後日談として、シクラメンには香りもうす紫の ものもなかったのが、品種改良され香りのある シクラメンも栽培され、またうす紫のシクラメン も栽培されるようになったと連絡を受けたとか。 歌が現実になるというのも驚きのことながら、 なかなか面白いものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.26 01:59:12
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