灰色の空のむこうには…

今年もそろそろタチウオシーズンも終わろうと
いう時期になってきました。僕の野望としては、
どうしても今年中にアナゴくんにタチウオを
釣ってもらいたいということがあったのですが、
前回は残念な結果になってしまったのでアナゴ
くんのスケジュールを確保してからの釣行を
先月末に調整し、本来なら土曜の夕方から行く
予定だったのですが、土日が雨という天気予報
だったので前倒しにして今日の晩に釣行する
ことにしました。前回でタチウオ釣りに火が
点いたアナゴくんな釣り竿を２本も買ったり
リールを買ったりとすごい気合いの入りよう。
どたばたで今日になってしまったので大丈夫
かなと思いつつも、仕事でお店回りからの
帰りに前回同様うろこ雲が見れたのでひょっと
すると爆釣するかもと期待して和歌山の雑賀崎
を目指しました。

メンバーはいつもの組長をはじめ、キロ先輩に
エギ姉さん、それにアナゴくんに初参加となる
うちの会社の野球部監督とその息子さんの７人。
監督はいつも僕のこの日記を読んでらっしゃって、
釣りネタのときに冷やかされていたのでずっと
一緒に行きましょうとお誘いしていた念願が
叶ってようやくコラボレーションすることが
出来ました。監督もいるし、今日の僕はいつもと
違い、いいところを見せるぞ～っと気合いを
入れてる横で、虎視眈々と僕に敵対心を抱いて
いるキロ先輩。今年のタチウオアベレージで
いうと僕が３匹で、先週まではキロ先輩が１匹
だったのですが、僕には負けられんと一念発起
し、先日お休みされていたときに酔ってしまう
ので２０分しか船に乗れないから執拗に渡船に
乗るのは嫌がってたキロ先輩が酔い止めを飲んで
まで武庫川の一文字に渡り、タチウオを１匹
釣ってこられたとか。これでアベレージは２匹
となり、僕と１匹差！今日こそ僕の屍を越えて
いくという気合いを入れられてました。

定時を迎えるちょっと前に、キロ先輩から２２時
３０分に和歌山インターを下りたところにある釣り
具屋さんに集合というメールが来て、定時になった
ので処理を終えて帰ろうとした矢先、アナゴくん
がまだ会社に帰って来てない…。いつも釣行する
ときの乗り合わせとして僕はアナゴくんを迎えに
行ってから現地に行くから、時間の調整をしないと
いけないために組長やキロ先輩に監督は先に退社
され、僕はアナゴくんを待ってたのですが１８時
半を回っても帰ってこない。これはヤバイと思い、
電話すると今お店を出たところとか。会社に帰って
退社するのが１９時半くらいになるということで
２１時過ぎにアナゴくんの家の前で待ち合わせを
することにして会社を出ました。ところが、家に
帰って準備をしている最中アナゴくんから電話が
あり、先ほど会社を出たとのこと。時計を見ると
２０時半前。自宅に着くのは２１時５０分くらいと
いうことだったので、再度その時間に調整して迎え
に行ったのですが、ちょっと僕のほうが早かった
ようで、急いで準備を済ませたアナゴくんの格好は
スーツにジャンバーで釣り具というどこかで見た
格好。実はアナゴくん、土曜の朝に担当している
お店で商品の勉強会をするそうで僕が和歌山の帰り
にお店まで送り、勉強会をしているときに仮眠を
取ってまた終わってから家まで送るという強行軍
だったのですが、さすがにそんな格好は寒いと
防寒着を取りに行かせ、いざ出発。なんやかやと
茨木出発は２２時半過ぎとなり、大遅刻になりながら
高速飛ばして０時過ぎに和歌山に到着し、いざ
釣り場へ。

雑賀崎の波止場に着いてびっくりしたのが、車の
駐車台数が少なかったこと。ちょっと前までは竿の
出す場所もないくらいに人が多かったのに、今日は
点々としてました。しかも、タチウオポイントで
ある海沿いは、うちの会社で占領している始末。
え？ひょっとしてタチウオシーズンは終わったの？
と驚いきながら組長らに挨拶をすると、やはり
まったくアタリはない模様。港側でサビキ釣りを
している監督は何か釣ってるでと教えられ見に行く
と、そこにはゴンズイの姿が！なぜか６匹くらいも。
しかも監督はゴンズイをハリから外すときに毒を
持った部分を触ってしまったそうで、手がしびれたと
行ってました。これで監督の名前は手がしびれて
ビビビと来たということで、ビビビ監督に決定。
僕らのメインはタチウオなのでいそいそと準備
し終えて竿を出したのですが、やはりアタリは全く
なし。アナゴくんは不安になったりしていましたが、
釣れるんじゃなくて、魚は釣るもんだと言いながら、
わいわいがやがやしゃべりながら続けていたのですが、
２時を過ぎ３時前になったので今日はあかんと止め
ようとしたその時、組長のウキが沈みました。

さすが雑賀崎は組長のホームグランド、ウキがぐいぐい
持っていかれてるので合わせを入れると見事にゲット！
時刻は３時過ぎ。今頃から時合いでまたしても貝塚
パターン？と思いながらも今日のうろこ雲を思い出し、
帰りたいモードになっていたみんなも気合いを入れて
そこから仕切りなおすと、タチウオをハリから外して、
エサを付け直しまた投入した組長のウキにまたしても
アタリが。これも見事ゲットし、立て続けの釣果。先の
タチウオから５分も経ってない…。これは僕も頑張ら
ないとと思っていると僕のウキにもアタリが！これは
ゲットせねばなんめぇと思いながらがんがんとライン
が引っ張られるのでちょっと食わせてからアワセた
のですが、残念ながら痛恨のバラシ…、しくしく。
それからちょっとアタリは遠のいたんですが、再び
アタリが来たのは４時前。エギ姉さんのウキが沈み、
みんなが固唾を呑んで見守る中、無事に合わせて
タチウオゲット！ちなみに姉さんは今年になってから
本格的にタチウオ釣りをやり始めたのですが、もう
アベレージは２匹。去年の僕の２倍ですし、なぜか
旦那さんのキロ先輩に並んでるし…。とそんなこと
を考えてると姉さんのタチウオの処理をしている
横でまたまた組長にアタリがあり、あっさりとこれも
ゲットされ、今晩だけで組長は３匹の竿頭。まだ
イケるという期待を込めて続けていたのですが、
ここからアタリが遠のきキロ先輩のウキが沈んだ
のはしばらくしてからですが、残念ながらバラして
しまい、時合いは終了してしまったみたいです。
そんなみんなの喧騒をよそにアナゴくんのウキは
沈黙のまま、黙々と繰り返していたのですが、時間
も５時近くなり解散という運びになったのですが、
アナゴくんはまだ続たいということで、僕と居残り
することになり他の方々は撤収されました。

そこからもアタリがあるはずもなく、５時半まで
頑張っていたのですが、とうとうアナゴくんも
そろそろ上がりますと言うので、僕は片付けに
入り、釣れなかった僕ら二人の背中は煤けていた
と思うのですが、片づけをしている途中にアナゴ
くんは新しく買ったルアー竿を手に取ってラストに
テンヤでやっていいですかと聞くので、とことん
付き合うつもりの僕は心ゆくまで構わないよと
言うと、とりあえず投げた第一投。もともとアナゴ
くんはバス釣りなどのルアーが専門なのでなかなか
堂に入った感じでテンヤを操っている姿を見て
カッコいいなぁと思いながら眺めていると、突然
アナゴくんがガツンとアタリがありましたと言い、
リールを巻いていくと竿が曲がってるではない
ですか！？まさか今までウキでうんともすんとも
言わなかったのに…、と思っていると見事タチウオ
をゲットしてました。





これにはさすがの僕も唖然とし、初タチウオをゲット
したアナゴくんは今までにないほど喜んでいるしで、
さらにヒートアップ。もっとやっていいですか？と
言うのでじゃんじゃんやってくださいなと言うと、
嬉々としてやっていました。テンヤをやりながらも
アナゴくんにテンヤで釣るってすごいなぁ～と感心
していると、どうも組長が釣りをしているときに
朝方はテンヤのほうがアタリがあるっていうのを
聞いていたらしく、それでラストにしようと思った
とのこと。さすが組長のアドバイス。誰かさんの
都市伝説じみた格言とは大違いです。続けている
うちにまたアタリがあったみたいですが、残念ながら
それはバラしたそうですが、僕としては運転手をしない
といけないのでちょっと仮眠を取ってくるから好きな
だけやっといてねと言い残して寝に行くと、それ
からちょっとしてからアナゴくん、いやいやもう
アナゴくんとは言えませんね、尊敬の念を込めて
テンヤくんと呼びます、テンヤくんは帰って来て
納竿としました。

僕はタチウオの姿は拝めなかったのですが、それ
なりの数が釣れた上にテンヤくんも無事に４回目の
釣行でタチウオをゲット出来て良かったと思います。
組長の中では次回からアオリイカを狙いに行くと
なっていますので、今後はアオリ生活が始まると
思うので僕もうきうきなのですが、アオリイカも
前シーズンを上回る釣果を頑張りたいと思います。
今日の釣りはここまでだったのですが、ここからが
いろいろと大変で、和歌山から河内長野のお店に
行き、９時から勉強会がスタートでお店がオープン
する１０時には帰ってくると思ってたのですが、
なぜかはまったみたいで帰ってきたのは１１時過ぎ。
僕は携帯の充電が切れたので連絡が取れなくなって
しまったため、車で仮眠を取りながら待ってたの
ですが。それから朝というかお昼御飯を食べて
茨木までテンヤくんを送り、自宅に着いたのがなぜか
１４時過ぎ。とことんアッシーくんをしてましたが、
それなりに楽しめました釣行でした。