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カテゴリ:テレビの話
これまでは法医学をテーマに扱っているところから、
命なき者の声を聞いていくというものだったのですが、 今回は生きている患者を診るというので、これまでの 法医学と違った角度から捉えたものとしては面白かった と思います。 亮介の父親が経営する病院に運ばれてきた女子中学生 は偽膜性大腸炎と診断され入院することになったの ですが、この患者に他人の関心や同情を得るために 偽の症状や病歴を作って治療を求め入退院を繰り返す 症状であるミュンヒハウゼン症候群が疑われ、法医学 ゼミのもとに意見書の作成を依頼される。 女子中学生に接した亮介は、甲斐甲斐しく世話をする 兄と妹の仲の良さを見てとてもそれが信じられないの ですが、女子中学生の血中から大腸炎を発症出来る ペニシリンが検出され、女子中学生にペニシリンを 入手出来ないことから薬科大に通う兄の仕業と判明 します。 兄による妹の虐待の可能性が疑われ、児童相談所に 判断を委ねることになるのですが、大己と亮介が見た 兄妹の姿は仲の良いものとしか思えず、兄による 代理ミュンヒハウゼン症候群が疑われるのでした。 毎回思うのですが、このドラマで取り上げられる症状 についての豆知識がきっちりと語られ、初めて聞く 名前の症状でもあらかじめ予備知識を入れてから ドラマが展開していくので、全く医学を知らない人 でもその妙味を楽しめる親切設計になっているかなと。 今回のミュンヒハウゼン症候群も初めて聞く名前の 症状ながら、教授の見解によると人間関係やコミュニ ケーションの取り方が変わったことにより、人の寂しさ が生み出した現代ならではの症例ということだそうです。 しかもこのミュンヒハウゼン症候群の語源は、実在した ドイツ貴族の名前でその貴族はホラ吹き男爵と呼ばれて いたことに由来されており、1951年にイギリスで 確認されたのが始まりだということで、なかなかに こういうのを知るのも面白いものですね。 今回のテーマはずばり、兄妹の絆にあってこの兄と妹 の他にアキの弟が登場して、この兄妹とは違った姉弟 の形を見せることで、求め合って生きる兄妹の姿と 離れながらも元気で過ごしていればそれでいいという 姉弟の姿が対比されて描かれていました。 他にもこれまで地味に登場していた法医学ゼミの助教授 がちらりちらりと画面に登場しては、想いを寄せられて いる亮介に年下には積極的なんだとお茶目で意味深な ことを言ったり、法医学ゼミにいることに反対している 亮介の父親に対してお二人とも想像以上に諦めが悪い ところが似ていると言うべきことを言ったりと、なぜか 存在感がありまくり。 患者が生きている女子中学生だったので、いつものよう に足で調べるというものでもなく、逆に患者には大己と 亮介しか接触していないところからもゼミのメンバーの 存在感の薄さが目立っていたように思います。 今回の件に関して言えば、兄のやった行動は到底認め られるものではないですが、そうでもしないと他人と 繋がりが持てない世の中になってしまったということ が浮き彫りにされており、それはそれで何だか寂しい 世の中だなぁと思ってしまいました。 ところで、僕もくしゃみをするとき思わず上を向いて しまうのですが、まさか無意識のうちに空を見ること でくしゃみをしているとは思わなかったです、4分の 1の中に入っていて、何だか得した気分です♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.21 18:11:12
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