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カテゴリ:テレビの話
今回はこれまでの路線とは一転して犯人の立場から
物語が描かれており、起こった強盗殺人事件は誰の 仕業か最後まで謎にされていたという意味では面白い 構成の物語でした。 家庭の事情から自分でアルバイトをしながら学費を 稼ぐ学生は金に困っており、ひょんなことから近所 で連続窃盗事件が起こっていることを知り、自分も その犯人を真似て泥棒に入ろうとします。 学生が目指したのは完全犯罪で、まずはその足がかり として自分の家が強盗に入られたようにして捜査の 目をかわし、本来の目的である金持ちの家に強盗に 入ります。 しかし、気付いたときにはその家の老人は殺されて おり、現金を持って逃げた学生は自分はやってない と何食わぬ顔で過ごすのですが、水原警部はその 学生を容疑者として追い詰めるのでした。 いつもなら可奈と燈馬くんの目線で事件を追って いくのですが、今回は学生の目線ということもあり、 まいどおなじみな可奈と燈馬くんの掛け合いもあまり 描かれていなかったのですが、その分サスペンス色 の強い作品だったと思います。 事件としては、策士策に溺れるというのを地で行く ようなもので明らかに学生が犯人であると気付く キーワードがいくつか散見されたのには、もう少し 犯人に癖があっても良かったような気もしないでも なかったのですが。 ただラストで学生が言い張ったあの緊迫感という のは何とも不気味なものがあり、状況証拠から犯人 を追い詰めた燈馬くんですらびびる雰囲気は秀逸な ものがあったと思います。 このドラマは全10回を予定されており、次回予告 では最終回までの予告が流れていたのですが、残念 ながらこのシリーズで僕の一番好きな話「六部の宝」 がドラマ化されないのがちょっと残念でした。 最終回の「立証責任」はなかなか見ごたえのある ものだったので楽しめるかと思うのですが、ぜひとも またこのシリーズをドラマ化する際には「六部の宝」 を取り上げてもらいたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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