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カテゴリ:テレビの話
むむ~、この新しい仕事人シリーズが始まってから
今回は初のコメントしづらい微妙な物語でした。 女性や年寄りを囲んで刃物で脅して金を取る恐喝、 通称「暴れスリ」が多発していて、渡辺さんの義母 と嫁であるこうとふくが襲われるのですが、間一髪 で扇屋の富吉に助けられます。 なかなか江戸っ子らしい粋な感じの町人なのですが、 この富吉は実は「弁天の吉蔵」と呼ばれる昔ながら のスリで、そんな昔ながらのスリが殺される事件が 相次いでいました。 渡辺さんは新旧スリの縄張り争いだと考える一方で、 「弁天の吉蔵」の所属するスリ集団の元親分であり、 富吉の父親嘉助、通称「受け取りの吉蔵」は八丁堀 時代に追われていた中村主水に暴れスリの出現を 嘆いていたのですが、一味のスリがスった財布の中 に小判の贋金が入っており、その財布の持ち主で ある勘定組頭の武家が贋金を探してスったスリを 殺していたのでした。 その小判を返そうということで話がまとまり、富吉 は財布をスリの技で返すのですが逆に捕まってしまい 殺され、富吉を斬った証拠を掴むため嘉助は勘定組頭 の刀をスるのですが奉行所では相手にされず、逆に 組頭の手によって斬られてしまうのでした。 というような内容だったのですが、確かに今回はこれ までにないくらいきっちりとしたキャストで作られて おり、またいつものような軽い感じのものではなく ちゃんと時代劇をしていたのですが、全然共感できな かったです。 物語には父親と息子の葛藤や、生まれてくる子のため にスリから足を洗って新しくやり直すというような 人情ものもあったにも関わらず、でもスリの話だしなぁ という偏見の目がどうしても拭えなかったというのが 最大の理由かなと。 後で番組のHPを見ますと、江戸時代のスリは一目で スリとわかる格好をしており、警戒されてもスると いう技とプライドを持った職人集団と書かれていたので、 ようやく題材に選ばれた理由がわかったのですが、 仕事人の世界は勧善懲悪だけでは説明のつかない人間の 世界を描いているとはいえ、どっちもどっちのような 気がしてあまり心に響かなかったです。 ふと不思議に思ったのは、第五話で公方様と縁続きの 住職を仕事するのに5両だったのに、今回は勘定組頭 一党なのに仕事料が10両だったのが、仕事料は恨み 料ということで一概に相場は決まってないですが、 残された妻はその後生まれてくる子供を1人で養って いかないといけないにも関わらず残ったお金を全部 受け取るというのもどうかなと。 あと勘定組頭を仕事したのは中村主水だったのですが、 奉行所に富吉殺しの凶器として一度提出したにも関わ らず受け取られなかった刀を勘定組頭に返すという ことで、その刀で仕事をしたのですがそれって中村 主水が持ってたと奉行所ならすぐわかると思うので 下手人にもすぐに行き着くような…。 そもそも殺人があれば奉行所が動くのに、これだけ 仕事人が仕事してても下手人に行き着かないのは どういうことだろうと、ひょっとして最終回までその ネタは暖めてるんではないかなと素朴に思ったりしま した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.14 09:09:51
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