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カテゴリ:テレビの話
「げに恐ろしきは怪物親なり」
こんな意味深な書き置きを残して自殺した昌平坂学問所 の講師の死で始まる今回の話。 町人だからと嫌がらせをしている旗本の子供を平手打ち した講師、椿伊織は怪物親の激しい抗議を受けるのですが、 その子供の親でもあり昌平坂学問所を監督する役人畠中 伊右衛門の執り成しでその場は収まります。 その後、伊織に不正をしているという噂が立ち、伊織の 硯から身に覚えのない金が見つかり、賄賂を受け取った ということで責められ、謹慎処分を受けてしまいます。 怪物親たちの抗議はさらに激しく続き自宅まで押しかけて くる中、畠中伊右衛門が学問所に来ていると聞きつけ無実 を直訴しに行くと、そこでは伊右衛門と講師たちによる 試験の不正を密談している場面に出くわし、奉行所に訴え ようとする伊織を講師らは捕まえ殺されてしまい、自殺に 見せかけられてしまうのでした。 俗に言う、モンスターペアレントをテーマにした今回の 話だったのですが、見ていて痛々しいものがありました。 というか、僕はまだ結婚もしてないし子供もいないので 親の気持ちというのはわからないですが、確かに我が子 可愛さで抗議をするのはわからないでもないですけど、 筋の通らない言い分を聞くのは耐えられないなと。 一時、モンスターペアレントが社会現象になったときに この手の親の行動というのがテレビで紹介されたりして いましたが、自分が主人公だと勘違いしている人間が 増えてきたからこそ自分勝手な行動が取れるのであり、 そんな教育しか受けてない世代が増えてくればますます これからの未来は明るくないなぁと思いました。 今回の伊織の殺害の一件ですが、明らかに首吊りによる 縄の跡とは別に締めた跡が見つかっていながらも、上 からのお達しにより奉行所はそれ以上この件に対しての 捜査は打ち切りとなるのですが、それを責めるからくり 屋に対して渡辺さんがこれ以上は何も出来ねぇんだよ、 という言葉がとても印象に残りました。 僕はこの仕事人のベースとなった特別ドラマのほうは 見ていないのですが、学問所の管轄は若年寄になり 奉行所では何も出来ないという不条理に対する苛立ち から仕事人になったのではないかなと思える口ぶりに 聞こえたのが、気になりました。 ところで、いつもながらの仕事のシーンで時代劇ながら レントゲン写真を使用という斬新な仕事をする経師屋 の見せ場でふと疑問に思ったのですが。 あのレントゲン写真なんですが、いつも左下に何か文字 が書かれたりしていてずっと気になっていたのですが、 この3回ほど注意して見てますと、毎回アルファベット と数字が変わっているんです。 アルファベットが何を示しているのかはわかりませんが、 数字のほうは明らかにそれを撮影した日時だと思うの ですが、ああした特殊効果のシーンってだいたい使い 回しが多いのに変わるのって、ひょっとして毎回ごとに 撮り直しているのでしょうか? そこまでこだわっているのだとしたらすごいこだわり ようだなぁと感心してしまいます、見ている僕には あまりその違いのこだわりが理解できないのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.14 18:22:31
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