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カテゴリ:テレビの話
やはり最終回というだけあって、法医学ゼミのメンバー
のそれぞれの進路やゼミを通して成長した姿をメインに 物語は展開していました。 法医学ゼミに運ばれてきた男性の遺体は胸部をナイフ で刺されていまして、刺したのは女子高生でナイフを 持って襲い掛かってきた男性ともみ合っているうちに 刺してしまったと正当防衛を主張しているのですが、 解剖した教授は正当防衛に疑問を持ち、警察にもその 方向で調べたほうがいいと助言します。 しかし、この刺した女子高生は大学の理事長の関係者 であり、教授の判断に激怒し他の大学の教授に解剖を 依頼したところ正当防衛であるとの判断がされ、教授 の進退問題にまで発展します。 一方、大己たちも男性が過去に起こした事件を調べて いくうちに、男性と女子高生の共通点に気付き、女子 高生の証言を検証しているうちに真実を突き止め、 教授の進退協議が行われている会議室へ行くのですが、 医学部長の前で事件の真相を明らかにして撤回を求める も、実は違う問題で教授は進退を問われており、教授は 大学を去ることが決定してしまいます。 今回のドラマの見所はやはり、それぞれ成長した姿に あるものだと思います。 中でも、一番印象的だったのが、どちらかというと 脇役でしかない刑事さんが、女子高生に教授が正当 防衛に対して疑問を持っていることを信じていて、 ご遺体に対する教授の姿勢を語っていたところが 良かったかなと思いました。 そして微妙な関係であった、大己とアキの関係は結局 うやむやのうちに終わってしまったのですが、進路に 悩む大己にエールを送りつつ、最後には本当に好きな ことほど簡単に好きって言えない気がすると締めた 言葉はなるほどなぁとうなずいてしまいました。 普通こういうドラマなら、最終回になると無理矢理に でもくっつけようとする強引な展開になるのですが、 盛り上がる場面が何度かあったにせよ、これまで通り の関係のままで終わったのは好感が持てたりしましたが。 教授が大学を去る前に、初めて大己と出会った15年前 の話をするのですが、そのときの大己の言葉というのは なかなか胸に刺さるものがありました。 死んじゃった人にお医者さんはいらないの? あの人たちはもうこれで終わっちゃうの? その言葉に動かされた教授は法医学の道を進むことに なったと語るのですが、医学とは生きている人にだけ でなく、失われた命から発せられる声に耳を傾けようと するものもあるというのを教えてくれたこのドラマは、 とても面白く続編が出来ることを期待したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.28 13:21:13
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