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カテゴリ:テレビの話
今回の仕事人はちょっといつもと雰囲気が違うもので、
経師屋の昔の女であったおゆきが登場するものでした。 それとともに、忘れていましたが抜け忍であった経師屋 がおゆきと出会った頃のなれそめを語るというシーンが あり、経師屋の過去がほんの少し明らかにされたという 意味ではなかなか見所だったかなと。 この必殺シリーズではお約束としてまずは被害者と加害者 が描かれることになるので、だいたいの後の展開はわかる ようになっているのですが、今回のおゆきに関していうと 直接関わっていたのかどうかなかなかわかりずらかった のが面白かったかなと。 大店の若旦那に嫁いでからもしばらくはいい女将っぽく 描かれていたので、ひょっとして今回の悪役じゃないの かなと騙されそうになりましたが、突然地回りの連中と つるんでるシーンがあったのは残念でしたが。 あれがなかったら、今回の悪役は完全に経師屋になってた ような気もして、そっちのほうが意外性もありもう少し 楽しめてたような気もしたりします。 いや、冷静に考えると今回の騒動は経師屋にも責任がない とは言い切れないところがあったのではないかなと思い ます。 というのも、経師屋の回想におゆきは自分の実家である 大店を乗っ取られたあげくに岡場所に売り飛ばされたと 言ってましたが、おゆきが売り飛ばされるところをこの 経師屋は陰から見ているシーンに違和感を感じました。 女性が岡場所に売り飛ばされるにはいろいろと訳があり ますが、その大部分は金銭問題で借金のカタにというのが 王道パターンなのですが、このおゆきに関しては金銭の トラブルなく売り飛ばされたところから見ると、ただの あてつけだったと思うのですが、それならなんで経師屋 は助けなかったのかなと。 今回の騒動がおゆきの過去をそのままなぞっているので あれば、抜け忍の経師屋にも助けるチャンスはあったと 思うのですが、どういう付き合い方をしていたのかは わかりませんが、それをしなかったことから一人の女性 を不幸にし、そしてその女性が世の中を恨んで復讐に この騒動を起こしたのであれば、この巡る因果の原因を 未然に防ぐことの出来た経師屋に罪はないとは言い切れ ないんじゃないかと思います。 それはともかく、いつもは身内絡みの仕事ではないだけ に淡々と仕事をする経師屋でしたが、さすがに関係者に 対しての仕事となると始末するときの一瞬の逡巡があった のが経師屋という人物をよく表現していたと思います。 ついでに、他の仕事人たちの仕事シーンもいつものワン パターンではなく、仕立て屋の凝った演出などどうして あああからさまに真後ろで準備をしていたのに気付かない のかという突っ込みはさておき、なかなか良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.10 16:33:50
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