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灰色の空のむこうには…

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2009.05.17
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カテゴリ:テレビの話
前回の本能寺の変からあっさりと三年後の話になって
いたのにはさすがにびっくりでした。

しかもその三年の間は秀吉の快進撃で、魚津城をあれ
だけ苦しめた柴田勝家はようやく登場したかと思えば
たったの1カットで退場になるって、どこまで端折る
気なのか。


天下統一を目前に控える秀吉と違って、その三年の間
に上杉では何があったのかまったく語られなかったのが、
気になって仕方なかったです。

気付けば与七はいつの間にか小国実頼に名前が変わって
いるし、初音のカットを入れるくらいなら与七のほうの
説明があったほうが良かったと思います。

まぁ、今回の初音の絡みはそれなりに面白かったので、
あれはあれでありかと思いますが、結局は何をしに登場
したのか意図が掴めず、別になくても良かったような。


今回の話の主題は、上杉の上洛を迫る秀吉と兼続と三成
の再会にあったと思います。

秀吉自らが越後に出向き、さらには出迎えた上杉の重臣
たちを初見にも関わらず名前と功績を挙げていき、関白
だというのに上杉と同列の座で話をした秀吉は、誰もが
イメージする秀吉像というのを巧みに表現していてとても
良かったです。

それに引き替え、仏頂面で寡黙な景勝は会見の前には
水を飲みまくり、秀吉が厠に行ったときには唾を呑み
込むなど本人は意識してないですが周りにその圧倒的な
存在感を放つ景勝もこれまたイメージ通りで、この二人
の対比がなかなか面白かったです。

タイトルには「秀吉の罠」とありましたが、最初から
秀吉の思惑は上杉のほうは承知の上だったので、罠も何も
あったもんじゃないと思うのですが。


それに比べて、愛想もへったくれもない三成のツンツン
っぷりな態度はいかがなものかと。

確かに三成の言うように兼続は出しゃばりすぎで阿呆な
ところはありますが、あくまで秀吉の供として来ている
にも関わらずここまで言うのは、自分の立場を弁えて
いないとしか思えないです。

この後、兼続と三成は親友になるとかで、そのうちこの
ツンツンっぷりがギャップとなって打ち解けるための
前振りだとは思うのですが、いくら何でもこれはやりすぎ
のような。


それにしても兼続は、初音のことは忘れるどころかどう
なったのかと気にかけていたのに、命の恩人である三成の
ことは忘れてるって…、そりゃ三成が怒るのも当然のような。





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Last updated  2009.05.17 22:10:15
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