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カテゴリ:テレビの話
さすが最終回直前の最終章前編というだけあって、
今回の仕事人はとてもハードボイルドで見応えの あるものでした。 まぁ、仕事人のお約束としてラストは江戸を揺る がすような大物の巨悪が登場するのと、仕事人仲間 が殉職?するので、今回捕まった経師屋にはこの 上なく死亡フラグが出ているのですが。 というのも、ここまで伏線なしにいきなりお菊と いい感じになったという脈絡なしのサプライズ展開 の解答が描かれるまでは生き延びるだろうし、まし てや仕事を果たしていないだけにからくり屋の例も あるので仕事を終えるまでは大丈夫だと思うのです が…。 でもこれまでのパターンからいくと次回に他の黒幕 が出てこない限り渡辺さんが老中にトドメを刺すの が筋なので、今回は経師屋が老中を狙った時点で失敗 すると思っていましたが、次回もそのままの状況で 物語が進むようなら経師屋がラスボスである老中を 狙う時点でアウトかなと。 ただ、予告を見る限りでは渡辺さんの剣の師匠である 雨宮騏一郎の妻が襲われるみたいですから、他の黒幕 の登場により経師屋の死亡フラグは消えそうな気が します。 とまぁ、僕の予想はさておき、今回の見所の多かった 仕事人ですが、それでも突っ込みどころがたくさん あったような。 まず忘れていけないのは、鬼面を被った仕事人を名乗る ニセ仕事人の存在なのですが、あまりに露骨にスルー されすぎているような気がしてなりません。 だいたい雨宮騏一郎も言ってたように、仕事人に対する うわさは闇から闇へと証拠を残さずに葬ってくれると いう話でしたが、どこぞの旦那を始末したときにあれ だけ自己主張する仕事人を信じて依頼する雨宮騏一郎も どうかと思うのですが。 そんな雨宮騏一郎を見晴らせていた描写もなく、いき なり裏切り者として捕まえた老中も老中なのですが、 僕なら仕事人狩りをするよりもニセ仕事人に依頼した 女房に依頼場所を聞いて殺しを請け負う人間を捕まえ 吐かしたほうが効率がいいかなと。 今回はそこまで描かれてなかったですが、老中は仕事人 とニセ仕事人の2つの組織から狙われているのであり、 仕事人は経師屋に吐かせるとしてニセ仕事人のほうは 斬られた鬼面の者たちを調べることで組織の解体を 狙うのが普通だと思いますが、今回のスルーされっぱ なしのニセ仕事人たちのほうはどうも次回には投げっぱ なしにされそうなのが物語が破綻しそうで不安です。 そして仕事人たちへの突っ込みはというと、まずは 仕立て屋になるのですが中に入る作戦は良かったと 思うのですが、思いっきり他に捕らえられている者 たちの前で顔を晒した上に老中の家臣の前で仕事を するって、家臣が騒がなかったから良かったものの、 ちょっと無理のある展開じゃ…。 そして大立ち回りをしていた渡辺さんなのですが、 いくら一人一殺が基本とはいえ老中のお抱え剣豪を 倒した後に颯爽と立ち去るのも、無事に脱出するのも 仕事のうちなので仕方がないにしろ、屋敷の他の場所で 騒ぎがあったら気付くと思うのですが。 かなり疑問なのが仕立て屋が脱出口を開いたという のに、屋敷に戻ったお菊は何を調べに引き返したのか 全く不明のままで、結局経師屋を囮にして脱出したの なら意味がないような。 経師屋も経師屋で最初っから得物の準備をしていたら ニセ仕事人が現れる前に仕事を済ますことが出来たと いうのに、呑気に準備していたのは自業自得だと思う し、お菊を逃すために単身突入して行ったのも何が 目的でああも大立ち回りをしたのかが理解できない です。 僕ならあそこからお菊を逃しながら脱出するのでしたら、 顔を隠してある程度暴れてから逃げに徹するのですが、 あんなにも堂々とするのって全員倒せる訳もなく、ハナ から逃げる気もなく捕まえてくれと言わんばかりの ような気がしました。 まぁ、面白く見ることが出来ながらもこれだけ違和感 を感じてしまったので、次回の最終回では全ての謎と いうか無理が解消されることを期待したいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.20 18:25:46
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