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灰色の空のむこうには…

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2009.06.28
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カテゴリ:テレビの話
え~っと、まず突っ込みたいのですが、誰が関白を
叱ったのでしょうか?

今回を見る限り、直接的に関白というか秀吉を叱った
のは北政所だけでしたので、それがタイトルになった
というのなら納得もしますが、むしろもっと秀吉に
対して糾すようなことをしてくれるかと期待したのに
ちょっと肩透かしを食らったような。

むしろ、あれだけ第1回のときに前振りをしていた
割にはあっさりと片が付いたのはいかがなものかと。


越後帰国の前に見せた秀吉の本音の心情が吐露された
シーンも捨てがたいものがありますが、今回の一番の
クライマックスといえばやはり景勝の遺言だったの
ではないかと思います。

兼続への信頼もそうですが、景勝の普段の寡黙さから
全く想像も出来ないその熱い思いに、思わず胸が熱く
なるような秀逸な一幕でした。

相手が誰であれ、武士には譲れぬものがある、後には
引けぬと決めたからには己を貫き通すまで、という
その苛烈な意志こそ上杉の本当の意味での強さという
ものを表現していたと思います。


そしてよくわからないうちに解決した初音問題、前振り
として三成が暇乞いをしようと駆け引きした結果、秀吉
の肝煎りで何とかなったかと思うのですが、あまりに
あっさりしすぎていて何だかなぁと。

まぁ、そこにいるのがわかっていてふすま越しに初音への
これまでの礼を言う兼続の律儀さが、初音を一人の女性
としてではなく一人の人間として接していたからこそ、
初音も兼続への思いを諦めることが出来て三成のところ
に留まることを決めたという意味では、ようやくこの
初音という人物のエピソードに決着が着いたのではない
かなと思います。


上杉が国に帰るときに兼続が幸村に対してまた会おうぞと
言うシーンはなかなか感じ入るものがあったのに、その
余韻を台無しにする家康の上洛。

猿と狸の化かし合いはなかなか見ていて鳥肌が立ちそうな
くらいの白々しいものだったのですが、豊臣の世が続く
ためには避けては通れない道だったので、あれくらいの
アクの強さでちょうど良かったのではないかと。





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Last updated  2009.07.09 21:24:33
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