灰色の空のむこうには…

キターーーーーーーーッ！


ようやく登場しました、伊達政宗…、と言いたいところ
なのですが、僕はあまり伊達政宗には愛着がなかったり
するので、どうなることかと思って見ていたのですが。

一応主人公は兼続なので、思いっきり兼続は良いように
描かれ、それとは対照的に政宗は時代遅れの世の中の
流れもわからないただの田舎侍のように描かれていた
のはちょっとやりすぎかなと。

あげくの果てには織田信長に例えられるくらいですから、
そんな扱いってどうなのよと思ってたりもしたのですが、
確かに地方でばかり争っていて全国規模での時代の流れ
を知らない政宗にしてみれば仕方ないところと思います
が、僕的には特筆するところもなく。


それよりもその登場にテンションが上がってしまった
のが、ラストにちらっと出てきた北条家家臣遠山康光の
存在。

景虎の家臣として上杉を揺るがす御館の乱を起こして
おきながら、いざ戦の趨勢を見極めると北条に帰った
黒幕にして暗躍の張本人だったのですが、その再登場
にはまたまたきな臭さが感じられてなかなか良かった
です。

しかも期待を裏切らないのが、秀吉の上洛に従った家康の
下へいまだ態度を示さない北条家からの使者として登場
するなど、その黒っぽさに衰えがないのがいい味を出して
いるなぁと。


史実では、遠山康光という人物は景虎とともに自害したと
いうことになっているのですが、戦国時代の記録というもの
は手違いやミスがあったりするのがザラだし、身分を偽って
生き延びた人物も多数いるので、この遠山もあれだけの手腕
を持っていることから生き延びていたとしてもおかしくは
ないと思います。

歴史の表舞台に出ることがなかった仕事ばかりをしてきた
からこそその人物像としては謎に包まれていますが、そんな
自由に動くことの出来た強みを活かしてこれからも影に日向
に暗躍していってほしいです。


ぜひとも遠山には、これからも時代が動く節目となるときに
暗躍してもらい、日の目を見ることのなかったキーパーソン
としてこの戦国時代を生き抜いてもらいたうよう、これから
の活躍に期待したいです。