灰色の空のむこうには…

今回はこう言っちゃ何なのですが、新たな時代である
徳川時代を迎えるための閑話休題的な話だったように
思えます。

伊達や徳川を抑えるために国替えを命じられた兼続で
ありましたが、命を賭けて国を守ってきた分誰もが
越後には離れがたい愛着があるのでしょうが、それら
を振り切ってさらなる高みを目指すために、そして
義のために会津へ行くことを決断した景勝と兼続。

その決断を聞かされた家中の者たちの戸惑いを描いた
今回は、これまでの回想を含めて新たな時代への突入
に相応しいものだったのではないかと思います。


ところで、今回の感想を書くに当たりましてＮＨＫの
「天地人」のＨＰで今回のあらすじを読んだのですが、
そこに違和感が一点。

僕の中ではこのあらすじはいつもいつも簡潔にまとめ
られていまして、どんな感じの物語だったかなと思い
返すのに重宝しているのですが、今回のあらすじには
？という箇所がありました。

それは中盤以降の秀吉から国替えの命が下る云々のところ
からの箇所でして、それ以降の「米沢が上杉領になるため、
伊達は陸奥へ移される。怒る政宗を愛姫はなだめる。」と
なっているのですが、今回って伊達政宗も愛姫も登場
してましたっけ？

確かに兼続が米沢３０万石を秀吉から与えられるが断った
というのはありましたが、伊達は全く関係なかったような。

話の中で語られなかったにしろ、会津から米沢まで国替え
されたのでしたら伊達も国替えさせられるのも当然なわけ
で、その恨みが次回予告にあった家康の肩を揉む伊達と
なったとしたら、これまでも意味なく伊達をひいきにしてた
家康なのですが改めて伊達との繋がりの筋を通すためにも、
ここはぜひとも放送しておいてほしい箇所ではなかったで
しょうか。


ついでにあらすじからまた引用しますと、「兼続をお涼は
慰める。」とありますが、あれで慰めたことになるのか
どうか微妙なところかなと。

確かに家中の者が国替えに対して無念とも言うべき思いで
いる中で、その決断をした兼続が越後の人間はおろか、
辛いことを強いている家族の前ですら弱音を吐くことが
出来ない状況の中でお涼にだけ本音を言うのはわからない
でもないのですが。

ともあれ、こうしてようやく物語に全く関係ないお涼は
ここで退場となったので、同じく全然関係ない初音びいき
な僕としてはこれで一安心かなと。

これまでの流れからして、第１幕とも言える戦国時代に
初音、第２幕と言える豊臣時代にお涼が出てきたのです
から、まさか第３章の徳川時代にまた新たな女性の出現
ってことはないでしょうね。

史実では兼続は生涯側室を持たずにお船と仲睦まじく暮ら
したとありましたから、どんな女性が出てこようとそこに
ロマンスはありえないわけなのですが、ストーリーに全然
関係ない女性の登場はもう遠慮願いたいなと。

前回登場したのでちょっと不安なのですが、まさかまた
初音が準レギュラーで登場するってのもいくらひいきに
している僕としても勘弁してほしいところですけどね…。