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灰色の空のむこうには…

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2009.11.22
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カテゴリ:テレビの話
う~ん、とうとうこの「天地人」も最終回を迎えた
わけなのですが、なかなか微妙な終わり方でした。


やはり大河ドラマと言えば、苛烈な人生や生き方を
した歴史上の人物が壮絶な最期ということで、それ
なりに印象に残るようなインパクトのあるものをと
期待してしまうのですが、この「天地人」は終わって
みればあっけないものだったので、結局直江兼続は
何をしたの?と思わざるをえないラスト。

いや、史実で言うと直江兼続はかなりの活躍をして
いたとは思うのですが、このドラマではそのような
部分は極力削られていて、どちらかというとホーム
ドラマちっくなところばかりピックアップされて
いたために、兼続の業績がどこにあったのかがブレ
まくっていたような。

最終回でもそうでしたが、これまでこのドラマの中
で描かれていた兼続の姿を見て、どうしてこうも
いろいろな天下人から兼続が必要とされるのかが
全く理解できないままに終わったような気がします。


今回は最終回ということもあり、かなりぎゅぎゅっと
いろいろなことが凝縮して描かれていましたが、個々
のエピソードはこれまで見ていたからこそその面白さ
がわかるものばかりだったと思います。

特に家康から指南役を命じられる一幕や、その後の
枕元で語り合うシーンなどはとても良かったですし、
若い世代の前で兼続が見てきた天下人を語るシーン
なんて回想シーンがピンポイントでマッチしている
ところを見るとこんなに素晴らしい物語だったのかと
改めて感じさせられました。

思わずこんなにロングスパンなドラマにするのでは
なく、短いサイクルでのドラマだったほうがこの
ドラマは成功したんじゃないかな?と思ったくらいで。


それにしても見ていてふと思ったのが、このドラマの
女性キャラってほとんど老けないなぁということ。

景勝や兼続はその他の男性キャラはどんどん老けて
いって何度もイメチェンを行っているのですが、逆に
女性キャラは髪形は多少変わっても基本はそんなに
変わってないような。

加代はすぐに老けましたが、基本的にお船も最終回で
急激に老けただけでそれまではほとんど変わらず、
伏線回収で登場した初音に至っては髪型だけの変化
っていうのも、兼続と同年代なんだからちょっと無理
がある気がするのですが。

それにしても最終回で初音は出てきたというのに、
その後すら描かれることなく忘れ去られてしまった
千利休の娘のお涼はどこに行ったのでしょうか?

あっ、ついでにどこに行ったで思い出したのですが、
僕の熱烈ファンであった暗躍キャラの遠山もいつの間
にかフェードアウトしてたような…。


ところで、このドラマのタイトルはご存知のとおりに
「天地人」なのですが、その言葉の意味するところ
天の時、地の利、人の和の三つを制した者が天下を
制するというものだったと記憶しているのですが、
どうしてまったくかすってもいない直江兼続の物語に
このタイトルを付けたのか、不思議で仕方がないです。





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Last updated  2009.12.23 22:25:28
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