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灰色の空のむこうには…

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2009.11.29
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カテゴリ:テレビの話
のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の
白い雲がかがやいているとすれば、それのみ
をみつめて坂をのぼってゆくであろう。



僕は司馬遼太郎氏の作品はいくつか読んだことがあり
ますが、この「坂の上の雲」は恥ずかしながらまだ
未読だったりします。

というか、僕の読む小説というのは全体的に僕の好み
の時代に偏っていまして、明治期の戦争物はあまり
興味がなく唯一読んだ記憶が残っているのはちょうど
時代的にも符号する「石光真清の日記」シリーズくらい
で、後は学校の歴史の時間に習った程度というもの。

そんな僕がどうしてこのドラマを見ようと思ったの
かといえば、ただ一重にNHKが数年前から撮影して
いたスケールの大きい意欲作ということと、僕が密か
にファンの菅野美穂女史が出演しているということ。

だったのですが、見終えた感想としては先週まで放送
していた大河ドラマとは天と地ほどの差があるとても
心を躍らされる気分になる、希望に満ち溢れた時代を
生きた若者たちを描いた素晴らしい物語だと思いました。

いや別に前の大河ドラマの内容と比べるわけではなく、
主人公たちの行動範囲に新たな時代を切り開く自由が
あるかないかという意味において比較したわけなの
ですが。


このドラマのオープニングでの冒頭、明治維新によって
日本人は初めて近代的な国家というものをもった、誰
もが国民になった、というナレーションでいきなり僕
は来たぁ~!という感じでこのドラマにハマってしまい
ました。

というのも、僕もすっかり失念していましたが、この
ドラマの主人公である秋山兄弟や正岡子規は明治になる
までは上下はありますが士族の子供たちで、明治になり
四民平等の世の中になって初めて身分制度がなくなる
ことで、従来は生まれによって道が決められていたもの
が誰もが自分の才覚によってどこまででも駆け上がる
ことが出来る時代になったのです。

今の僕たちの感覚ではピンと来ないかもしれませんが、
当時の士族以外の人たちにとってこれは革命的な出来事
であり、ただ運命を享受して受け入れるしかなかった
人たちが、自分の力で運命を切り開くことが出来る
ようになったところにこそ、この短いナレーションの
中で明治時代の力強さというのをより理解することが
出来ました。


そうした新しい時代に、近所のガキ大将として評判
だった秋山真之は、紆余曲折と時には幼馴染である
正岡子規に置いてけぼりにされながらも陸軍士官学校
に入学した兄・好古の援助を受け、大学予備門を目指す
べく子規に後を追い上京することになるのですが、歴史
というのは面白いと思うのが、その上京先で入学した
共立学校にいた英語教師が高橋是清。

当時はまだ英語教師でしかなかった是清ですが、後に
大蔵大臣として名を馳せ、内閣総理大臣となった是清
が若かりし頃は英語教師をしていたというのはびっくり
したというのもありますが、よくもまぁ歴史上の偉人
というのはこうした傑出した人物と交流することがある
ものだなぁと。

そんな是清に連れられて横浜の外国人居留地で見た日本
の現実は、身分制度がなくなり誰しもが自由を得た時代
になったのは世界の中での小さな国である日本の中の
ことだけであり、列強諸国の中ではいまだ後進国でサル
真似をして背伸びしているだけでしかない滑稽な姿の
日本人にしか思われていないのは、ある意味カルチャー
ショックだったと思います。

僕の記憶が正しければこの後かなり経ってから小村寿太郎
によって不平等条約の改正が行われることで、ようやく
日本が国家として列強諸国と対等な条約を結ぶことが
出来たと思いますが、ここにもその当時の常識には思い
もよらない歴史の窪みというのがあったことには、当時
の人たちの苦悩が偲ばれるエピソードだったのではない
でしょうか。

そうした鬱屈した思いを持ちながらも、いつか列強諸国
を見返して並んで立ちたいと誰もが思うことにより、
何もかもがまだ未発達ながらも目標とするゴール地点を
目指すことで希望や活気に満ち溢れていたため、誰もが
楽天的に生きることが出来たというのは、自分が進む
べき方向が見えない現代ではやろうと思っても出来ない
なかなか奥深い二律背反な命題なのかもしれません。


それにしても、今回のこのキャストを見て好古の貫禄は
相変わらずでしたが、真之と正岡律の実年齢を忘れさせる
ような違和感のない10代の若々しい姿には感銘を受けて
しまいました。

物語もその当時の情勢を丁寧に解説しながらも、ついつい
忘れがちな盲点を気付かせてくれるし、何よりも誰もが
みな明日に向かって自由でいて力強く、なおかつ逞しく
生きている姿というのは見ていて気持ちのいいものです。

僕個人としても全く知らない時代の話でありながらも、
第1回にしてこの面白さは否が上にも期待してしまうもの
であり、これからの展開がとても楽しみにしていきたい
と思います。





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Last updated  2009.11.29 23:37:57
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