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灰色の空のむこうには…

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2009.12.27
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カテゴリ:テレビの話
猿真似のどこが悪い
日本人がいかに素晴らしい吸収力と
消化力を持っとるかあっしらは十分
に誇っていいんじゃ



日清戦争が終わり、戦後処理を進めていく中でこれ
までは列強諸国の中の日本の説明がされていたのに
対して、これからは居並ぶ各国と並ぶ存在として
新たな方向性に進む日本と世界情勢が語られていて、
とても当時の状況がわかりやすかったです。

特に真之がアメリカに留学するに際して、子規が
上の言葉を語ったくだりがまだまだ日本はこれから
大きく成長していく余地を十分に残している期待感
が感じられ、面白く見ることが出来ました。


子規の病気の進行に反比例するように、どんどんと
大きく羽ばたいていく真之の比較が一種やりきれない
感じもしましたが、場所は違えど大きな世界の中で
道を切り開く真之と小さな世界で新しい風を巻き
起こそうとする子規たちの姿は閑話休題的な話ながら
爽快なものがありました。

そしてそんな二人を取り巻く人物たち、夏目漱石は
少し影が薄かったですが、広瀬大尉はなかなかいい
キャラをしていて背筋がぴんとした凛々しい印象が
ありながらも、真之との仲の良さが理解できる破天荒
ぶりが発揮されたほのぼのとしたエピソードを見る
と、初登場のときはストイックな変わり者という
イメージでしたがその人柄が良く現されていたと
思います。


秋古は先駆者、真之は開拓者、子規は革命者と三者
三様の新しい舞台で活躍していく中で、日本という
国家の行き先はいまだ先が見えないながらも、当時
の日本人は世界情勢を冷静に見極めていた節が伺える
今回の話でした。

それを理解しつつも乗せられるのではなく、それに
乗じて列強各国が利権を求めて動いていく中をどの
ように進むべき道を選択していくのか、日露戦争に
至るまでの経緯を全く知らないだけに今後の展開が
楽しみであり、次回の放送が来年末ということで
とても気になるところですが、楽しみに待っていたい
と思います。





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Last updated  2010.01.28 18:32:36
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