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テーマ:大河ドラマ『龍馬伝』(491)
カテゴリ:テレビの話
前回はとりあえず初回ということでざざっと龍馬伝に
おける坂本龍馬という人物のさわりだけだったので、 今回からの内容に期待したのですが…、正直僕の中では 少し微妙なものでした。 今回のテーマとして坂本龍馬と岩崎弥太郎を比較した 「親と子」についてと、龍馬が自分自身を知るという ものだったのですが、内容がちょっと。 いや、確かに物語としては坂本龍馬についても岩崎 弥太郎についても見所があってそれはそれで面白い ものだったと思うのですが、時代劇ならそれでいいと 思うのですがこれは大河ドラマなのでちょっと路線が 違うような。 そもそも龍馬がいきなり江戸に行きたいと言い出した 過程もすっぱり抜けていて、確かに前回ラストでの 乙女とのやり取りに土佐はこんまいというのがあり ましたがあれだけで江戸に行くと言い出したのには さすがに無理がありすぎる気がします。 前回も感じていましたが、もう少しそこに至るまでの 過程をじっくり描いてくれれば心情的に共感出来る ものの、ある意味ではすでに龍馬という人物として 完成された人格形成が出来上がっているのも、まだ 18歳という若さに関わらず血気盛んではなく達観 しているところがあるのも、いまいち作り上げられた 偶像めいていて岩崎弥太郎のほうが人間臭く感じて しまうのかもしれませんが。 で、問題なのは龍馬が自分自身を知る過程となった 堤防工事の差配役についてなのですが、この当時の 家督は権平兄さんが継いでいるので、普通に考えれば お役として差配役を命じられるのは部屋住み次男坊の 龍馬ではなく権平兄さんのような。 郷士階級の地区にこの堤防があって、それを郷士間 で対応するというのならまだ龍馬がお役を任じられる ことも百歩譲ってあるかもしれませんが、上意文で 任命されるということはそれなりの機関から発行 されていると思うのですが、ドラマを盛り上げるため の展開としても無理があった気がします。 どうせ自分ひとりでは何も出来ないと自分自身を知る ための展開にするなら、わざわざ堤防工事のシーンに するのではなく、武市道場でああだこうだとメンバー 紹介を兼ねて江戸行きの話をして、それぞれにそれ ぞれの事情があるから行けないところを空気を読めず に行きたがるのを影の薄い乙女が諌めるというのでも 良かったと思うのですが。 ストーリーとしては面白かったのですが、それは 人情ものの時代劇としてであり、坂本龍馬の大河 ドラマとしてはちょっと物足りない微妙な内容に 感じてしまったので、次回の江戸行きの展開からは 期待したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.11 20:53:30
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