灰色の空のむこうには…

龍馬伝もいよいよ第３部へと突入し、幼馴染である武市の
死を乗り越えてこれまでの気楽なボンボン龍馬から新しい
龍馬へといきなり生まれ変わりました。

その突然っぷりをアピールしつつも、この第３部でテーマ
というかその現状での問題点を一挙に紹介した、いわば
今後のあらすじのような怒涛の展開だったと思います。


薩摩の世話になり長崎に来て早々に、どこの藩にも縛ら
れることなく独自で生きる道を模索する海軍操練所の脱藩
浪士面々。

日本を食い物にした挙句に侵略作戦まで既に計画済みの
諸外国、特にイギリスの虎視眈々と狙う魔の手。

幕府により長崎での諸外国との勝手な貿易を禁じること
で、諸藩の経済的・物資的な制限を設けることで幕府の
権威回復を図る幕臣たち。

そして、禁門の変以来の高杉ら長州藩と薩摩藩がお互い
を見るや否や斬り合いにまで発展する犬猿の仲っぷり。


この第３部ではこれら４つの問題を龍馬たちがどのように
解決していくのか、それがみどころのように紹介されて
いました。

歴史を知ってればこの後の流れは何となくはわかるの
ですが、こうして箇条書きにすると第１の問題を解決
すれば後は自然と解決していくような気もしますので、
第３部のメインは龍馬たちの海軍操練所の面々がいかに
して諸藩や諸外国に一目置かれる組織を作っていくかが、
今後のポイントになりそうです。

第３部になり新しく登場した長州藩奇兵隊の面々や長崎
での出会いなど、龍馬を取り巻く新しい個性的な登場
人物たちによるこれからの物語もみどころであり、その
中で龍馬がどう立ち回っていくのか、注目したいと思い
ます。