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テーマ:大河ドラマ『龍馬伝』(491)
カテゴリ:テレビの話
武市の切腹にまであれだけの回を費やした第2部に比べる
と、龍馬がナビゲーターとして大きく飛躍する第3部は 前回に高杉晋作が登場したかと思えばとんとん拍子にもう 薩長同盟の手前まで物語が進むって…、あっさり過ぎる ような。 あまりに気になったので史実はどうかと調べてみれば、 確かに海軍操練所が閉鎖されてからわずか数ヶ月の間の 出来事となっているのですが、幕末史における龍馬の 功績のひとつと数えられる薩長同盟ですから、もう少し じっくりと描きこんでもいいだろうと思うのですが。 今回のみどころとしては、前回にもさらっと書きました が、長州藩の信念と薩摩藩の懸念、それに諸外国の思惑、 ついでに長崎商人のしたたかさをピックアップしたところ にあると思います。 この龍馬伝では攘夷派が力を持っていた頃はあまり思想 的なことの解説はされていなかったように思いますが、 この時期における魑魅魍魎としたそれぞれの主張を改めて 前に出したからこそ、その中で龍馬たちがどのように 動いていけばいいのかという目的が明確化されていた のはとてもわかりやすかったです。 そして今回のMVPといえば、新しく海軍操練所の面々 に加わった池内蔵太の存在で、そのおバカさんっぷりは 大爆笑してしまいました。 外国船に砲撃し、天誅組の乱に加わり、禁門の変で戦い 抜いた傷を自慢する自称不死身の男である池内蔵太が これからどのように活躍するか、とても期待したいと 思います。 あと、少し気になったのが海軍操練所の面々の中での 長次郎の立ち位置で、これまでは饅頭屋という出からか、 郷士でも武士である龍馬たちに遠慮した言葉遣いをして いたのが、今回は完璧にため口でしゃべっていたのが 少し気になりました。 勝海舟が理想とした藩も身分も越えた日本人を作る理想 の海軍はなくなってしまいましたが、その志を受け継ぐ 者たちはこうして日本の将来を危惧する日本人として 確かに引き継がれているんだなぁと感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.25 21:56:44
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